「テアトル新宿」(新宿区新宿3-14-20 新宿テアトルビルB1F Tel 03-3352-1846)で2026年1月13日火曜日、観てきました👇
https://koyaban.com/
https://www.youtube.com/watch?v=5PfphxteCUM&t=3s
https://www.youtube.com/watch?v=cGFJvXZBmlY
https://www.youtube.com/watch?v=zkbL3NGB4ac
山梨と長野にまたがる八ヶ岳を舞台に山小屋を営む人々にスポットを当てた映画の公開が、甲府市をはじめ全国で始まりました。
2026年1月9日に公開された映画『小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版』。
八ヶ岳を舞台にしたドキュメンタリーです。
監督はTBSの番組で音響を手掛ける深澤慎也さん。
自ら撮影もしてテレビ番組として制作した作品が高く評価され映画化されました。
「コヤガタケ」と呼ばれるほど山小屋が多い八ヶ岳。
作品は、厳しくも雄大な自然と、山小屋を営む「小屋番」らの姿を丹念に描き出しています。
作品には山梨ゆかりの小屋番も登場します。
八ヶ岳南端の編笠山と権現岳の間に建つ「青年小屋」の竹内敬一さんです。
長年にわたって山の人命救助に携わり、作品でも山の安全に対する強い思いを語っています。
映画「小屋番」は山岳写真家による美しい写真も見どころで、山梨県内では甲府市のシアターセントラルBe館で公開されています。
TBS NEWS DIG、2026年1月9日(金) 20:20
八ヶ岳が舞台のドキュメンタリー映画『小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版』が公開
山小屋を営む人々にスポット
(テレビ山梨)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2392083
八ヶ岳に生きる「小屋番」たちの素顔を描いた映画『小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版』が、2026年1月9日より全国で順次公開される。
この映画は「TBSドキュメンタリー映画祭2025」で注目された「小屋番 KOYABAN 〜八ヶ岳に生きる〜」を完全版として再編集したもの。
今回は、監督・撮影の深澤慎也さんと、八ヶ岳の水先案内人として出演した山岳写真家の菊池哲男さんに、映画のことや八ヶ岳のことを語ってもらった。
この映画は「TBSドキュメンタリー映画祭2025」で注目された「小屋番 KOYABAN 〜八ヶ岳に生きる〜」を完全版として再編集したもの。
今回は、監督・撮影の深澤慎也さんと、八ヶ岳の水先案内人として出演した山岳写真家の菊池哲男さんに、映画のことや八ヶ岳のことを語ってもらった。
八ヶ岳との出会いはともに「撮影」だった
―― 今回の舞台となるのは八ヶ岳。おふたりそれぞれが八ヶ岳と出会ったのは、いつのことですか?
菊池哲男: 高校2年のときに星空が撮りたくて、県界(けんかい)尾根を登りました。約45年前であり、これが初めての八ヶ岳です。
県界尾根は、赤岳(あかだけ)から東に延びていますが、野辺山駅から歩いて、長かったことを覚えています。
登山のこともあまり知らずに、ともかく星空を撮りたい一心で、ポータブル赤道儀を背負って登りました。
その次は、冬の赤岳鉱泉です。テントを張って泊まり、また赤岳に登りました。
私にとって初めての雪山であり、初めて雪の山を撮影した機会でもありました。
当時の冬の寒さは、いまとは比べものにならないほどで、早朝に茅野駅に降り立ったときから、カチンコチンに冷え込んでいました。
八ヶ岳は、23:55新宿駅発の大垣行きの各駅停車に乗れば朝に茅野駅に着くので、行きやすい山域でもあり、その後も通うようになりました。
深澤慎也: 私は、Tokyo Climbという映像制作のプロボノ団体を作り、活動しています。
ちょうどコロナのころ、山小屋を応援したいという気持ちで各地の山を登り、そこに暮らし山小屋で働いている人たちを撮影していました。
奥多摩の撮影にひと区切りがついたころ、北八ヶ岳にある高見石(たかみいし)小屋のご主人、木村託さんを紹介してもらったのが、八ヶ岳に通うようになったきっかけです。
高見石小屋、双子池(ふたごいけ)ヒュッテ、根石岳(ねいしだけ)山荘の映像や、八ヶ岳中信高原国定公園全体を撮ったものをYouTubeで配信するなかで、それらを知人のTBSのプロデューサーに見せたところ、動画の視聴再生が少ないことをもったいないと思ってくれて、ドキュメンタリーの番組と映画を一緒に作ってみないか?と言ってくれたんです。
そこからこの映画をそのプロデューサーと二人で作っていきました。
人から人へと、ご縁がつながり、八ヶ岳にたどり着いたわけですね。
天気に苦労もするが、会心の撮影も
――撮影するなかで、いちばん印象的だったのは?
深澤: 天気にまつわるものが多いですね。
たとえば、権現岳(ごんげんだけ)の山頂で撮影したとき。
晴れると赤岳がかっこよく望めて、ベストポイントと教えてもらっていたんですが、ガスって(霧が濃くなって)いって30分ぐらい待ったんです。
撮影時間は限られているし、もうダメかと思ったところで、パッと晴れ間が広がり、赤岳の姿が浮かび上がってきたんです。
感動しました。
一瞬のことで、その後あっという間に再びガスがかかってしまうのですが、菊池先生のアドバイスのおかげで、ちゃんと撮影の準備ができていたので、一瞬をとらえていい撮影ができました。
逆に撮れなかったシーンもあります。
蓼科(たてしな)山頂ヒュッテさんのヘリによる荷上げを撮影することになっていたんですが、現地に行っても天候不良でヘリが飛ばず、撮影ができない日が続きました。
山頂は晴れても麓のヘリポートはガスが湧いてしまうとか。
そんなことが繰り返され、飛ばないシーンばかりが撮りたまっていったんです。
最終的には僕たちの行けない日にヘリが飛ぶこととなり、急遽、蓼科山頂ヒュッテのスタッフのスマートフォンで撮ってもらうことになったんです。
映画にあるシーンは、当時の蓼科山頂ヒュッテのスタッフさんが撮ってくれたものです。
僕は早朝に電話でスマホのカメラ設定と撮りたい映像の趣旨を説明しただけでした。
小屋番というのはなんでも屋さんのようにいろんな仕事をするし、自然環境に左右されるなかで、日々臨機応変に対応しています。
場数をこなして養われた底力が、一発本番の撮影にも表れていたんだなあと思いました。
こちらがお願いした以上の内容が撮れていました。
映像を受け取って、驚きました。
こんなふうにいろんな方々が協力してくださって、この映画が出来上がったと思っています。
菊池: お盆に赤岳鉱泉山岳診療所の撮影に行ったのですが、2日目はとてもよい天気になることがわかったんですね。
2日間かけて診療所を撮影する予定でしたが、こんな好天の機会はそうないと思い、急遽、稜線に上がることを決めました。
硫黄岳山荘に依頼して、まずは硫黄岳に登ります。
というのは、朝夕の稜線も撮りたかったので、早くから稜線にいる必要がありました。
硫黄岳山荘に宿泊予約は入れたけれど、小屋にいる時間はほとんどなく、2時間程度だったかと思います。
夕暮れに、僕が横岳を登っているシーンを撮ってもらい、早朝に赤岳に登る登山者を横岳から撮影しました。
赤岳に至る尾根をたどるヘッドランプの列を撮ることができ、いいシーンだったと思います。
エンドロールに使いました。
私は長年、夜の山の写真を撮っていますが、星空や月だけでなく、光を灯した山小屋を入れることも意識してきました。
山から眺める麓の夜景を撮ることもあります。
そこには、人の息遣いが感じられるからです。
私は、山は人だと思っているんです。
だから、風景のなかにある山小屋を撮りたい。
このときも、星空と硫黄岳山荘を撮ることができました。
山では、絶好の好天がやってくるとわかれば、急遽行き先や行程を変更することもあります。
それが山の撮影であり、八ヶ岳の山小屋の方々の協力があったから撮れたシーンがたくさんあります。
深澤: 夜の表現というのは、僕の撮影する映像では撮れない、表現しきれないものがあります。
最新の機材であっても、メカニズムから考えて限界があります。
けれど菊池先生の写真撮影では、それがかなう。
タッグを組めば、夜を表現することができると思いました。
山には、昼があれば夜もある。
登山者は寝静まっていますが、夜の山の姿、山小屋の様子を撮影した写真を映画に織り込んでいけば、すばらしいものになると思い、菊池先生に参加をお願いしました。
都会ではありえない。人と人がつながる、山小屋の魅力
―― 山小屋はどんな場所だと思いますか?おふたりが描く小屋番像は?
深澤: 山小屋は特別な場所だと思います。
同宿した、夕食のテーブルで隣同士になったというだけで、会話が始まる。
都会の宿泊施設ではありえないことですよ。
人の縁を作ってくれる場所です。
誰にも分け隔てなく出会いが訪れる場所。まるでドラマのようなときもあります。
僕自身が山小屋という存在に惹かれたわけで、だから小屋番の言葉を引き出したいと思ったのです。
菊池: 撮影に入った当初と、撮影が深まっていったときでは、小屋番たちの表情も変わりましたね。
八ヶ岳の山小屋の規模もちょうどよかったのかもしれません。
撮影チームもだんだんと、山小屋の中に溶け込んでいけたのだと思います。
それは、映画を観てくれる側にも伝わっていくといいなあと思います。
小屋番には明日の天気を尋ねるとか、用件があるときしか話しかけてはいけないと思うかもしれません。
けれど、近しく接することもできるのです。
小屋番はもっと登山者に近い存在だが伝えることができれば、普段お世話になっている山小屋の役に立つだろうし、登山者にとってもよいことだと思います。
長年山岳写真家の仕事を続けてきましたが、今回の映画制作が登山社会への恩返しになるとよいなあと思っています。
―― 思いがけない出会いはありましたか?
深澤: 撮影を通じて、八ヶ岳で起きるいろんな出来事や課題に出会いました。
ひとつひとつ深堀りすることもできますが、今回は出来事や課題を示すにとどめ、八ヶ岳全体をとらえるような構成にしました。
結論は示さなくても、問題提議はできたと思います。
それによっていまの八ヶ岳を描くことができました。
菊池: 私は、いつも撮る側だけれど、今回は被写体になりました。
けれど、それはあまり意識していなかったように思います。
それよりも、八ヶ岳の魅力をまずは撮影スタッフに伝えたいと思っていました。
仕上がりの絵を想像して、どの時間帯にどこからなにを撮ったらよいか、それを深澤くんと共有していました。
うれしい出会いはたくさんありましたが、ひとつは青年小屋や根石岳山荘でしたね。
私は、撮影中のシーンをスナップ写真に収めていて、次の撮影のときに小屋番の方々に手渡していたんです。
それを喜んでくれたのがうれしかったです。
青年小屋では、家族がみんな集まっていました。
家族写真ってあるようで、なかなかないですよね。
小屋の前でご主人の竹内敬一さんを囲んだ写真を撮りました。
映画には表れていないけれど、竹内さんたちが喜んでくれたのがうれしかったです。
根石岳山荘では年越しの撮影がありましたが、そのときに小屋番たちの姿を撮った写真を渡しました。
そうしたら小屋番たちが喜んでくれて、並べて広げてくれた。
うれしそうな顔が印象的で、急遽映画に入れるべく、撮影しました。
深澤: 僕は、双子池ヒュッテで偶然にも遭遇の現場に立ち会ったことが、小屋番さんたちの日常を描く上で、大きな意味を持ちました。
双子池ヒュッテは当初、撮影対象ではありませんでした。
Tokyo Climbで米川友基・佳子ご夫妻の作品をすでに描いていたので。
けれど、彼らはほかの撮影をするときのベースとして、山小屋を提供してくれたんです。
僕たちは何度も双子池ヒュッテに寝泊まりして、食事も作ってもらって、撮影に送り出してもらっていました。
そのときも撮影と撮影の合間に立ち寄るだけの予定だったのですが、登山者から道に迷って現在地がわからない、山小屋に到着するのが遅れるという電話が入ったんです。
予期せぬ遭難者からの電話ですから、行く先はわかりませんし、なによりも登山者の安全のために対応する山小屋の方々の動きを邪魔してはいけないと考えていました。
カメラを回す許可だけもらったものを、最終的に映画に織り込むことになりました。
偶然に遭遇した出来事でしたが、登山者の命を守ろうとする一方で、二次遭難のリスクとも向き合わねばならない、小屋番というの仕事の重みと難しさを感じてもらえるのではないかと思っています。
赤岳鉱泉さんの山岳診療所の運営や、登山道整備の活動も、まさに、遭難リスクを軽減し、登山者の安全を思っての作業です。
映画をご覧になって、私たちが安全に楽しく登山するために、小屋番さんたちがどれだけ地道な作業をしてくれているのか、そんなことに思いをはせていただければと思います。
あのシーンを入れることで誰かが傷ついてはいけない、山小屋が責められてもいけない、登山者が特定されてもいけない。
とても慎重になりました。時間をかけて作ったシーンです。
八ヶ岳を北から南へとたどっていき、季節を交錯させて描くのが僕の世界観でした。
自然の美しさだけでなく、山小屋を軸として、八ヶ岳が抱える課題や現代の登山についても描きました。
映画を観た方には、今の八ヶ岳を見てもらいたい。
ひいては、日本の社会も見えてくるものになっていたら、うれしいです。
山と溪谷オンライン、2025.12.31
八ヶ岳の「小屋番」たちを撮る。
映画『小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版』、新春公開
(文=柏 澄子 対談写真=田渕睦深 場面写真提供=TBS)
https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php
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