2020年09月17日

閣僚人事

「平井(卓也)さんが大臣になったということは、香川県にとって名誉なこと。だが、それが逆目に出ないか、心配しておった。やはりX会から政治献金があったんだな……」

 平井卓也・内閣府担当相(科学技術・IT・クールジャパン担当)と親しい香川県の地方議員がこうため息をつく。

 平井氏が代表を務める「自民党香川県第一選挙区支部」は、指定暴力団組長がかつて代表を務め、今もその親族が跡を継ぐ高松市内の建設会社A社から2014〜16年までに76万円の政治献金を受けていたことが本誌の調べでわかった。

 登記簿によるとA社は1978年に創業。
 今では香川県などの公共事業にも参入する地元の有力な建設会社とされるが、かつては指定暴力団X会の初代組長が代表取締役に就任。
 その後、組幹部、組長の親族らが役員を務め、現在は名称変更したが、組長の実子が代表を務めている。

「X会は神戸の山口組と2度、3度、大きな抗争を戦い、それでも軍門に屈することなく、香川県で牙城を守り抜いてきた。X会組長はいわば、四国の伝説の親分の一人に数えられ、地元の香川県の政財界にも顔が利く存在でもありました。平井氏の一族とは古くから深い関係にあった」
(捜査関係者)

 平井一族の政界進出は、平井氏の祖父、太郎氏からはじまった。
 太郎氏は参院議員を4期務め、郵政相や参院副議長を歴任。
 四国新聞社主、西日本放送などの創業者でも知られる。

 一方で、飲食業も古くから手掛けていた。
 今から40年ほど前まで、高松市の繁華街にキャバレー「R」という有名な店があった。
 そこが、平井一族とX会の「接点」の1つだったという。

「キャバレーには、X会組長、同会幹部もよく飲みに来ていた。キャバレーのオーナーだった太郎氏もよく来ており、同席するなど親しくなった。組長は太郎氏を通じ、地元の政財界とのパイプを築いていった。キャバレーなので、当然、さまざまなトラブルもあったが、用心棒役はX会の若い衆が務め、選挙では平井家を応援していた」
(前出の捜査関係者)

 その後、X会組長は政財界との太いパイプを利用して、建設業に乗り出した。

「今、A社が香川県などの指名業者として公共事業に参入できているのは、もとX会の組長が実績を築いていたからです。今ではA社はスーパーゼネコンからも天下りを受け入れるほど有力企業にのし上がっている。A社が平井氏に献金すれば、その下請けなども横並びになります。心強い存在だと思います」
(前出・地方議員)

 さらに平井氏は1994年から「モトリス」(本社は東京都)という海外アーティストの交流仲介、映画、放送、ステージなど企画制作、音楽著作物の取得、管理、譲渡などを行う会社の社長に就任(その後、退任)。
 同社の監査役には09年から13年まで大王製紙の前会長で特別背任事件を起こした井川意高氏が就任していた。

 平井氏は自身が代表を務める自民党支部を通じて、「モトリス」に対し、2014〜16年の3年間で計323万7000円の政治資金を支出。

 また、身内企業である西日本放送と四国新聞の関連会社などに対して数年間で6000万円を超す政治資金を支出していたとされる。

 平井事務所に取材を申し込むと以下の回答があった。

「政治資金は法令に従い適正に処理し、その収支を報告しているところです。なお、ご質問の会社の来歴については存じ上げませんが、寄附を頂いている時期についていえば、香川県などの公共工事を受注している会社であることから入札資格に問題がないと判断されているものと思われます。また、暴対条例などで同社が排除されているという情報にも接していません。(平井氏は現在)モトリスの株主ではありません。同社は著作権管理を主とした会社であり、平井の所管業務と関係ありません。井川氏は2009年に監査役に就任しましたが、13年6月に退任しています。同社の事業に問題はなかったと認識しています」

※「週刊朝日」オンライン限定記事


dot.asahi、2018.11.5 08:00
平井卓也内閣府担当相は暴力団系企業から献金
身内企業に政治資金を還流も

(本誌取材班)
https://dot.asahi.com/wa/2018110400010.html

 2020年9月16日に発足する新内閣で、菅義偉総裁の肝いりのデジタル担当相に平井卓也・元科学技術担当大臣が内定した。
 NHKなどが報じている。

 平井氏は衆議院香川1区選出の当選7回で、62歳。
 非常事態宣言下の5月に行われていた検察庁法改正案の審議中に「ワニ動画」を閲覧していたことで注目を浴びた。
 どんな人物なのか。

政治家一家出身の“エリート”

 平井氏は、祖父(平井太郎・元郵政大臣)と父(平井卓志・元労働大臣)が参院議員を務めた政治家一家の出身。
 父・卓志氏は地元四国新聞の社主でもあった。

 平井氏は上智大を卒業後、1980年に電通に入社。
 1987年、29歳の若さで西日本放送の代表取締役社長に就任した。
 2000年に初当選すると、2007年の第1次安倍改造内閣で国土交通副大臣に就任。
 その後、自民党のIT戦略特命委員長、ネットメディア局長、広報本部長などを歴任した。
 2018年の第4次安倍改造内閣でIT・科学技術担当大臣として初入閣した際には、朝日新聞(2018年10月3日朝刊)で「作曲もこなす元電通マン」と紹介されている。
 趣味は音楽で、自ら作詞・作曲した歌を集めてCDを発売したこともあるという。

ワニ動画は「たまたま出ちゃった」

 自民党ネットメディア局長だった2013年の参院選では、公職選挙法改正に伴う「ネット選挙」解禁を意識し、「自民党にもっと親しみを持ってほしい」という狙いで安倍晋三首相(当時)をモチーフとしたキャラクターを高くジャンプさせるゲームアプリ「あべぴょん」を公開した。
 キャラクターをジャンプさせ、到達した高さによって「新人議員」「青年局長」「大臣」などの称号で結果が示され、“出世”を競う内容だ。

 2020年5月には、検察官の定年延長を可能にする検察庁法改正案を審議していた衆院内閣委員会で、野党議員と担当大臣が激しく質疑を交わしている最中に自身で持ち込んだタブレット端末でワニの動画を閲覧していた。
 巨大なワニの映像が流れるタブレット端末を眺める平井氏の写真とともに、毎日新聞に掲載された。

 この際には、ネット上で平井氏が眺めていたとされる「ワニ動画」が特定された。
 石のようなものをくわえたワニが、ただのしのしと歩くだけの内容で、審議とは無関係だった。
 毎日新聞の取材に対して「たまたま(動物の動画が)出ちゃった」と釈明していた。


[写真‐1]
デジタル担当相に内定した自民党の平井卓也氏=2000年6月18日、東京・永田町

[写真‐2]
自民党が開発したスマートフォン用ゲームアプリ「あべぴょん」=2013年7月

[動画]

HuffPost、2020年09月16日 12時09分 JST
「ワニ動画」で有名に。平井卓也氏とは?デジタル担当相に内定

初入閣した2018年には、朝日新聞で「作曲もこなす元電通マン」と紹介されている。趣味は音楽で、自ら作詞・作曲した歌を集めてCDを発売したこともあるという。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5f615da6c5b6e27db13465d2

「菅さんが『やった方がいい』と言っている。仕方がない」

 今月2020年5月中旬、検察庁法改正案への著名人らの抗議ツイートが急速に拡散する中、安倍首相は菅官房長官の名前を挙げ、周囲にぼやいた。

 検察幹部の定年を延長する「特例規定」とともに、改正案が批判を浴びた一因が黒川弘務・東京高検検事長(当時)との関係だ。
 政府は1月末、黒川氏の定年を半年間延長した。

 法務省で官房長、次官を務めた黒川氏を高く評価していたのが、菅氏や警察庁出身の杉田和博官房副長官、北村滋国家安全保障局長(前内閣情報官)だ。
 首相官邸は黒川氏の定年(2月7日)の前に稲田伸夫・検事総長が辞任し、黒川氏が後任に就くシナリオを描いていた。
 だが、稲田氏が辞任を拒んだため、官邸は法解釈変更で異例の定年延長に踏み切り、泥沼にはまっていく。
 この間、首相が指導力を発揮することはなかった。

「稲田氏がすんなり辞めてくれていれば、こんなことにならなかった」

 政府高官の恨み節だ。

検事総長争い 一度は決着

 稲田伸夫検事総長(63)の後任を巡る首相官邸と法務・検察当局のすれ違いは、政権を揺るがす事態へと発展した。

■ 名古屋転出

 発端は2018年1月に遡る。
 黒川弘務・前東京高検検事長(63)の同期で、検事総長レースのライバルと目された林真琴氏(62)が法務省刑事局長から名古屋高検検事長に転出した。
 当時の上川陽子法相と省内の組織改編を巡って意見が対立したためだったとされる。
 林氏は2017年の改正組織犯罪処罰法(テロ等準備罪法)成立に奔走し、官邸の評価は高かった。
 一方の黒川氏も実務能力に定評があり、次官就任に先立ち、政界との調整役を担う法務省官房長を5年務めた。
 菅官房長官を筆頭に官邸の覚えはめでたく、2019年1月、検察ナンバー2の東京高検検事長に昇格した。

 林、黒川両氏のどちらかが検事総長に就くのは確実視されていた。
 官邸幹部は「名古屋転出により、検事総長レースは黒川氏で『勝負あった』だった」と振り返るが、法務・検察当局の思いは違った。

■ 苦肉の策

 昨年2019年末、稲田氏の了承を受けて法務・検察が官邸に上げた幹部人事案は、2月に定年を迎える黒川氏を退職させ、東京高検検事長の後任に林氏を据えるというものだった。
 林氏の検事総長就任含みは歴然だった。
 官邸がこれを退けると、逆に法務省幹部は稲田氏に2月で退任し、黒川氏に検事総長の座を譲るように打診した。

 稲田氏は拒み、4月に京都市で開催予定だった第14回国連犯罪防止刑事司法会議(京都コングレス=新型コロナウイルス対策で延期)を「花道」にしたいとの意向が官邸側に伝えられた。
 検事総長は約2年での交代が慣例で、今年7月で2年となる稲田氏にとって、前倒しの退任は「不完全燃焼」(法務省関係者)との思いがあったようだ。

 検事総長の定年は65歳で、その他の検察官は63歳。
 稲田氏が退任しないと、2月が定年の黒川氏は後任に就けない。
 検察庁法には定年延長の規定はなく、法務省は「苦肉の策」として、国家公務員法の規定に基づいて黒川氏の定年を半年延長する案を首相に示した。

「定年延長はできるのか」

 首相がただすと、法務省幹部は首を縦に振った。
 1月31日、政府は閣議で黒川氏の定年延長を決めた。

定年延長 答弁二転三転

■「法解釈の変更」

 定年延長の決定は、野党の追及の的となった。
 人事院が1981年の国会で、「検察官に国家公務員の定年制は適用されない」と答弁していた経緯があり、政府は「法解釈の変更」と説明したものの、答弁は二転三転した。
 いったん沈静化したが、4月に衆院で検察庁法改正案が審議入りすると批判は再燃した。
 幹部の定年を最長3年延長できる「特例規定」が「黒川氏の定年延長を後付けした」とやり玉に挙がり、著名人らのツイッターに野党は勢いづいた。
 政権への打撃を懸念した首相側近の今井尚哉首相補佐官が今国会成立見送りを進言すると、首相も「強行採決までして通す法案ではない。無理する必要はない」と決断。
 17日夕、首相は菅氏に成立見送りを指示した。

 黒川氏は賭けマージャンの責任をとって22日に辞職した。
 検事総長の後任人事は林氏が軸との見方が強く、首相周辺は「結果的に検事総長人事の懸念が消えた」と自嘲気味に語った。


讀賣新聞、2020/05/23 07:20
「検事総長が辞めていれば」…
泥沼にはまった官邸、政府高官恨み節

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20200523-OYT1T50026/

・・・黒川定年延長を主導したのは菅・・・
・・・菅政権を名付けるならば「〇〇政権」でしょうか、との取材があったので、「安倍政権」と答えました。リセット願望・うやむやにしたい願望に付き合う必要はないと思います、と・・・
・・・あまりに自民党とずぶずぶでやってきて感度が鈍りきった日本のメディアは「安倍さんの弟も入閣♡」みたいな調子ですが、海外メディアは岸信介の姓を継ぎ、台湾にとても近い岸信夫の防衛大臣任命にざわついていますね。トランプと一緒になって中国を挑発する意図があるのか?わかってやってるのか、謎・・・
・・・2018年7月5日、翌日に7人の死刑執行を控えた前夜、「赤坂自民亭」の”女将”をつとめた上川陽子法務大臣が再任用!?ウソでしょう?・・・

posted by fom_club at 06:53| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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