2020年08月01日

国会を開け

 本日2020年7月31日、東京都の新規感染者が463人と過去最多だったのをはじめ、大阪府や愛知県、福岡県など都市部で感染が急拡大し、全国でも1500人以上と3日連続で最多を更新している。
 そんななか、本日の新規感染者数が71人となった沖縄県の玉城デニー知事は、県独自の緊急事態宣言を明日8月1日から発出することを発表。
 県民に不要不急の外出自粛や、県外からの訪問者に対しても「慎重な判断」を求めた。
 さらに、岐阜県の古田肇知事も「第2波非常事態」を宣言した。

 だが、こうした動きのなか、信じられないことが起こった。
 本日、政府の分科会が開催され、その後、西村康稔コロナ担当相と分科会の尾身茂会長が会見。
「感染状況を4段階に分ける」などと発表したが、その一方、「Go Toトラベル」の感染が広がる都市部の除外問題についてはまったく言及せず。
 それどころか、報道によると、本日の分科会では「Go To」について〈特に議論になることはなかった〉(テレ朝news)というのだ。

 今月16日、「Go To」からの東京除外を決めた際、西村コロナ担当相は、東京都の1週間あたりの陽性者数が10万人あたり8.7人となっていることを理由にあげ、「東京は1桁違う」などと説明していた。
 だが、いまや大阪や福岡、愛知ではこの8.7人を大きく超える状況になっている。
 しかも、4連休中に都市部へ旅行に出かけて地元で感染が確認されたというケースが、すでに出始めているのだ。

 つまり、政府をあげて旅行を推奨したことによって、医療体制が脆弱な地方にまで感染を広げる結果になっているというのに、安倍政権のみならず分科会までもが無視しているのである。

 そもそも、昨日おこなわれた参院国土交通委員会で尾身会長は、一両日中に直近のデータが得られるとし、「必要であれば、我々は県を越えての移動は控えたらいいのか、大丈夫じゃないかというのを申し上げたい」と答弁していた。

 ところが、尾身会長は本日の会見の質疑応答で「県をまたいでの移動」について問われると、こう答えた。

「感染がかなり増えているところとそれ以外のところは、感染が増えているところから外に出るのは控えていただければと思いますし、感染の少ないところから増えているところに行くというのも控えていただければいいなということを、国に提案したりしております」

「控えていただければいいな」「国に提案したりしてます」って、この感染急拡大の局面で専門家の会議体のトップが口にする言葉がこれとは……。
 そもそも、提案しているというのなら、どうして分科会で議論がおこなわれなかったのか。
 いや、この提案に対し、国はなんと返答しているのか。
 それさえもはっきりとしない。

 これはようするに、感染拡大地域の往来自粛=「Go To」からの除外について提案がなされているにもかかわらず、またも政府が拒否しているということなのか。

分科会の尾身会長は感染症専門家なのに「GoToはキャンセル料もかかっているから」

 実際、本日発表された「感染状況の4段階」についても、じつは分科会の専門家からは数値などの指標を出すべきだという意見があったにもかかわらず、政府は「Go To」への影響なども考え、指標を示すことを拒否したという。

 さらに、尾身会長は26日放送のNHK『日曜討論』において、「『Go To』の先延ばしを提案していた」と言い出し、29日の衆院国交委員会でも同様の答弁をおこなっている。

「じつは、私ども分科会のメンバーは、16日に政府のほうは決めたいという意向だったと思うんですけど、我々は16日の数日前から『もう少し今回は感染状況をしっかりと分析して、しっかり議論をした上で決めたらいいんじゃないか』という提案をしたんですけど、提案は採用されなかった。しかし、16日の政府の提案は東京は例外にしてはどうかということ。これについては分科会は賛成しました」
(26日放送『日曜討論』での発言)

 拙速に決めるべきではないという専門家からの進言を、国は却下していた──。
 この“暴露”に対し、西村コロナ担当相は「20日に判断すると、まさにこれは(22日実施の)直前になりますので、さまざまな混乱が生じるのではないか、もう少し早い段階で判断していただけないかということで16日に分科会を開き、政府・国交省案を議論した」と述べているが、分析を踏まえた議論よりも自分たちが勝手に前倒ししたスケジュールに合わせろとは、国民の健康と安全を何だと思っているのか。

 だが、問題は、こうした政府の方針を結果的に追認している分科会の姿勢にもある。とくに目に余るのは、尾身会長の態度だ。

 昨日の参院国交委員会では、国民民主党の増子輝彦議員が「『Go To』は延期したほうがいい、やめたほうがいいという判断はどのレベルになったらするのか。もうほぼその状況ではないんでしょうか」と質問したのだが、尾身会長はなんと、こんなことを言い出したのだ。

「『Go Toキャンペーン』は、キャンセル料とかお金もかかっている」

 感染症の専門家がキャンセル料の話を持ち出す倒錯──。
 だが、尾身会長はこうした発言を繰り返している。
 現に、全国の新規感染者数が過去最多を更新しながら「Go To」がスタートした22日の会見でも、「ステイホームや自粛8割削減をすれば感染が下に行くことは間違いない。ただし、いまは社会経済と感染防止の両立という大命題がある」と発言。
 27日におこなわれたという日本経済新聞のインタビューで尾身会長は、こう断言までしている。

「分科会は専門家会議と役割が違う。当然、感染症対策一辺倒にはならない。感染症対策と経済の両方をとりまとめるのが私の役割だ」

トランプに攻撃されても緩和反対の米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長と大違い

 本来、感染症の専門家は感染を抑える対策を提言し、感染症対策をなおざりにしようとする政治に対して釘を刺す役割を担っているはずだ。
 分科会会長という立場にあるにもかかわらず、感染症対策のイニシアティブを取ろうとせず、まるで安倍首相や西村コロナ担当相が乗り移ったかのように「社会経済と感染防止の両立という大命題がある」「感染症対策と経済の両方をとりまとめるのが私の役割」などと述べるとは……。

 たとえば、トランプ政権のコロナ対策チームの中心人物である国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は、トランプ大統領から攻撃されて会見に呼ばれず、その支持者たちから「アメリカ経済を破壊する気か」などと言われても、地方政府には拙速に行動制限の緩和に走らないよう訴えるなど、政権の方針と異なっても感染症の専門家として発信をつづけている。そこには政権への忖度も手加減もない。

 しかし、この国の感染症の専門家の意見を政府に提言する役割であるはずの尾身会長は、“これはまずい”と思っても、実際は強く異を唱えたりしていない。
 それどころか、政府の方針を追認する役割を自ら担っている。
 前述したようにいまごろになって「16日の数日前に『Go To』の先延ばしを提案したが採用されなかった」などと言い出した尾身会長だが、16日の午前中には「旅行自体が感染を起こすことはない」とはっきり述べていたのである。

 安倍首相を筆頭に、安倍政権の閣僚たちは「専門家の意見を踏まえて判断する」などと言いながら、実際にはその専門家の意見を却下し、専門家たちもそれに唯々諾々と従うのみ。
 しかも、尾身会長は覚えめでたく、安倍首相が議長の「未来投資会議」の新メンバーにも選ばれたばかりだ。
 御用学者が跋扈し、国民の健康と安全が徹底的に無視されてゆく、この国の新型コロナ対策。
 腐りきっているとしか言いようがないだろう。


リテラ、2020.07.31 10:14
分科会は「Go To」について議論さえせず!
専門家の提案を拒否する安倍政権、最後は政権を追認する御用学者の尾身茂会長

https://lite-ra.com/2020/07/post-5552.html

・・・[議事録がなくても嘘は嘘]「移動自体は感染拡大につながらない」と言ってきた隠せぬ証拠をみよ。なのに移動で感染が起こると「go toトラベルは延期と言っだが無視された」とまた嘘をつく。これだけ酷い専門家会議座長。「37.5℃4日間とは言っていない」に続く保身のゴミ。・・・

・・・尾身茂は、政権にぴったり寄り添う医療行政を主張してきた人物。列車に乗っても感染拡大することはないと述べている。以前、このブログでも記したが、自治医大の一期生入学試験の際に、私は、東京都の面接会場控室で、彼と一緒になったことがある。慶応の法学部の学生だった(または既に退学していたかもしれない)彼は、自治医大の卒業後の地域医療の義務は、官僚になる、または金を払うことで忌避する積りだと述べていた。現在、官僚の天下り団体になっている地域医療推進機構の理事長。昔の厚生年金病院等を取り潰して、その団体を立ち上げたのだ。このコロナ禍では、自らの組織に60億円を政府から手に入れている・・・

・・・[反省ナシ対策ナシの尾身]一斉休校、緊急事態宣言の失敗の検証もなく、言うことがコロコロ変わる尾身バカ文化会が散発、漸増、急増、爆発の4段階で、いまは「散発」「漸増」だというそうだ。夏休みの観察日記か?軽症者は検査せず、重症者数が増えるのを見ているだけ?・・・

 新型コロナウイルスの感染拡大が地方でも加速し始め、観光支援事業「Go To トラベル」キャンペーンを7月22日にスタートさせたばかりの政府が対応に苦慮している。

 コロナ禍で傷ついた経済の再生を重視する立場から、現時点でキャンペーンを継続する方針は変えていないが、感染爆発を懸念する声が地方はもとより政府内からも上がり、逆風は強まる一方だ。

「観光業は瀕死(ひんし)の状態だ。少しでも経済を動かそうという思いだ」

 旗振り役の菅義偉官房長官は30日のテレビ番組収録で、キャンペーンの意義をこう力説した。
 この後の記者会見で事業内容を見直す可能性を問われ、「現在の枠組みを適切に運用していきたい」と否定した。

 菅長官がキャンペーン継続にこだわる背景には観光産業の苦境がある。
 国内の新幹線と飛行機の旅客数は前年比3割前後、ホテルの稼働率は同1割前後に落ち込んでいる。
 折りしも内閣府が30日公表した2020年度の国内総生産(GDP)成長率の試算は、実質で前年度比マイナス4.5%の大幅減となった。
 政府高官は「キャンペーンが感染拡大の原因と立証されたわけではない」と、見直すべき状況には至っていないとの認識だ。

 ただ、政府内も一枚岩ではない。
 閣僚の一人は「凍結を考えてもいい」と漏らした。
 政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長は30日の参院国土交通委員会で、「必要であれば『県を越えた移動は少し控えた方がいい』、あるいは『大丈夫じゃないか』と申し上げたい」と発言。
 キャンペーン継続の是非に関し中立の立場を強調したものの、見直しの可能性に言及せずにはいられなかった。

 ここへきて感染者が急増している自治体からも慎重な声が出ている。
 政権中枢に近い松井一郎大阪市長は会見で「今移動して今観光に行く必要はない」と述べ、政府がこのような状況であえて全国で観光旅行を後押しすることに疑問を呈した。
 県民が沖縄旅行中に感染したとされる福井県関係者も「キャンペーンは早すぎた」と語った。

 野党は政府批判を強めている。
 国民民主党の玉木雄一郎代表は「感染は新しい局面に入った。『Go To』キャンペーンと夏休みで、8月が感染爆発月間になる可能性がある」と憂慮し、「政府は無策だ」とこき下ろした。


時事ドットコムニュース、2020年07月31日07時07分
政府、新型コロナ感染急拡大に苦慮
「GoTo」に強まる逆風

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020073001196

 最近の安倍首相は巣ごもり状態だと報道され始めた。
 そういえば、野党が臨時国会開催を要求しても、記者会見を求めても、応じようとしない。
 いつもなら、野党から文句を言われたら血相を変えて反論し、そんなに国会を開きたいならいつでも国会開催に応じてやる、とやり返すところだ。
 いつもなら、頼まれもしないのに記者会見を開いてペラペラと得意げにしゃべるはずだ。
 安倍首相に一体何が起きているのか。
 その疑問に見事に答えてくれる記事を見つけた。
 きょう8月1日の毎日新聞のオピニオン欄「時の在りか」で、伊藤智永専門記者が興味深いエピソードを紹介してくれた。
 長年、安倍首相に助言をしてきた自民党長老が伊藤記者にこう漏らしたという。
「もっと総理が前に出なきゃ」
 そう安倍総理に話したら、安倍総理から次のような言葉が返ってきたという。
「秘書官が反対するんです。あなたから話してくれませんか」と。
 そこでその長老が怪しんで側用人の今井補佐官に電話したら、返って来た答えは次の通りだったと言う。
「総理は記者会見に臨むと、必ず森友・加計問題や桜を見る会の話になるのがトラウマになっていて・・・」と言い訳をこぼしたと。

 やはり権力の私物化批判はよほどこたえていると見える。
 ならば野党は何としてでも臨時国会開催を迫り、近畿財務局職員の自殺の究明を迫るべきだ。
 赤木夫人の再調査要求に応えよ、と迫るべきだ。
 おりから安倍首相は8月末で叔父の佐藤栄作首相の単独政権最長記録を抜いて、文字どおり最長政権記録を更新する。
 その後は菅官房長官に管理内閣を託して本当に巣ごもりしてしまうかもしれない。
 このところ、10月解散説が急速に消えたのも合点がいく。
 一日も早い安倍退陣を叫ぶ野党の思い通りになるのだ。

 もっとも、安倍首相がいなくなれば、責める相手がいなくなって、野党はますます政権交代から遠ざかる事になるかもしれないけれど。


天木直人のブログ、2020-08-01
最近の安倍首相に元気がない理由がわかった
http://kenpo9.com/archives/6872

・・・[アベは説明拒否]野党がお盆返上で臨時国会を要求。だが、アベは私邸引きこもりか豪華食事会ざんまい。6月18日以降、まともな記者会見も開かず、国会に出席して説明を行わず、感染拡大を放置し、10兆円予備費をバラまいて、デフレ不況を招く消費税減税で解散ねらう・・・

・・・[国民の命より豪華ホテルの日本料理のバカ総理]医師会長の国会を開けの心からのお願いも無視し、今日7月31日も10時出勤、コロナ対策会議は20分、自称「後継候補」岸田と2時間の超豪華ホテル日本料理。どこまでも食い意地と美容院だけの馬鹿。これがネトウヨ礼賛の亡国総理だ・・・

・・・[国会を開け]全国感染者数が1301人を超えた。アベ政治はそれでも緊急のコロナ対策を検討せず、何もしないまま。徹底して国民の命を無視。当然、野党は憲法53条にしたがって臨時国会を要求するが、抜本的感染対策できちんと応えよ・・・

posted by fom_club at 09:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。