2020年07月29日

石原慎太郎元知事

 東京・築地市場から豊洲市場への移転問題をめぐり、法律に基づく強い調査権限を持つ調査特別委員会、いわゆる百条委員会が現在開かれているが、移転を決定した当時の石原慎太郎元知事への証人喚問が2017年3月20日に実施される。

 それに先立ち3月3日、渦中の石原氏は都内で記者会見を開いたが、決定に至る経緯について「私は裁可せざるを得なかったので裁可した」「副知事の浜渦(武生)氏に一任した」「そんな小さいことに、私も構っていられません」などと責任逃れの発言に終始したことが批判を呼んだ。

 石原氏といえば、若くして芥川賞を受賞し、弟は昭和の大スター俳優。
 時代の寵児とも呼べる勢いで人気を獲得し、やがて国政や都政にも進出した人物である。
 強固なリーダーシップを振るう石原氏のカリスマ性に魅了されていた人は少なくないだろうが、その強気な口調は84歳になった今も健在。
 今回の証人喚問についても、「喜んで応じます。知っていることも全部話します。困る人が出るかもしれないけどね、こっちも困ってるんだから」と“臨戦態勢”を見せている。

 そんな石原氏は、歯に衣着せぬ物言いが特徴なだけに、過去には幾度となくその発言が物議を醸している。

これを書いたのはIQが低い人たちでしょう」(1977年)

 石原氏の政界デビューは1968年。参議院選に出馬し、300万という史上最多の得票を集めてトップ当選を飾ったのだ。
 1972年に衆議院に鞍替えすると、1976年には環境庁長官に任ぜられる。

 翌年1977年4月、石原氏は公務で熊本県へ赴き、水俣病の患者施設を視察した。
 患者に抗議文を手渡された石原氏はその夜、会見で「これ(抗議文)を書いたのはIQが低い人たちでしょう」と発言。
 さらには「補償金が目当ての“偽”患者もいる」との暴言を吐き、患者らの前で土下座して謝罪する事態となった。

ああいう人ってのは、人格があるのかね」(1999年)

 1999年、石原氏は都知事選で初勝利を果たした。
 それ以降、2012年に辞職して国政復帰するまで4期にわたって都知事の椅子に座り続けるわけだが、就任初年度の1999年9月には、さっそく次のようなエピソードを残している。

 重度障害者たちが治療を受けている病院を視察した石原氏は、会見にて「ああいう人ってのは、人格があるのかね」と語ったのだ。
 その後も「絶対よくならない、自分が誰だかわからない、人間として生まれてきたけれど、ああいう障害で、ああいう状況になって」「ああいう問題って、安楽死につながるんじゃないかという気がする」などと発言した。

 ちなみに昨年2016年7月、神奈川県相模原市の知的障害者施設で19人が死亡し、20人が重傷を負った殺傷事件ついても石原氏は言及しており、「文學界」(文藝春秋/2016年10月号)の対談で「あれは僕、ある意味で分かるんですよ」と心境を吐露してみせた。

 そして「(作家の)大江(健三郎氏)なんかも今困ってるだろうね。ああいう不幸な子どもさん[編注:作曲家で障害を抱える大江光氏]を持ったことが深層のベースメントにあって、そのトラウマが全部小説に出てるね」とコメントしている。

不法入国した多くの三国人、外国人が非常に凶悪な犯罪を繰り返している」(2000年)

 2000年4月、陸上自衛隊の式典に出席した石原氏は「今日の東京を見ますと、不法入国した多くの三国人、外国人が非常に凶悪な犯罪を繰り返している。こういう状況で、すごく大きな災害が起きたときには、大きな大きな騒擾事件すら想定される」と挨拶した。

 発言の趣旨は「陸上自衛隊には治安の維持に尽力してほしい」ということだったのだろうが、ここで取り沙汰されたのは「三国人」という表現。

 日本が太平洋戦争で敗戦し、連合国軍に占領されていた頃、三国人は日本に居留する台湾人や朝鮮人を指す用語として使われ始めた。
 この言葉は蔑称としての性質も持ち合わせており、公の場であえて用いるべきではないとの声も多い。
 石原氏自身は「三国人は差別用語ではない」との認識を示したが、国連の人種差別撤廃委員会では「公職につく高官による人種差別的な発言」として問題視されている。

北朝鮮のミサイルが1発落ちてくれたらいいと思う」(2000年)

 石原氏は核武装論者で、2000年に発売された「週刊ポスト」(小学館/12月29日号)では「私は半分以上本気で北朝鮮のミサイルが1発落ちてくれたらいいと思う」とコメントしている。

 翌年には、3月12日付米ロサンゼルス・タイムズのインタビューで、次のように発言している。

「北朝鮮のミサイルが日本に当たれば、長い目で見て良いことだろうと思った。日本は外界から刺激を受けない限り、目覚めない国だからだ。特に北朝鮮のミサイルが核、生物弾頭を搭載するとなれば、日本がいかに無防備か理解するだろう」

文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババア」(2001年)

 2001年発売の「週刊女性」(主婦と生活社/11月6日号)で、石原氏は「これは僕がいっているんじゃなくて、松井孝典(東京大学名誉教授)がいっているんだけど」と前置きし、「“文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババア”なんだそうだ。“女性が生殖能力を失っても生きてるってのは、無駄で罪です”って。男は80、90歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を産む力はない。そんな人間が、きんさん、ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害だって…。なるほどとは思うけど、政治家としてはいえないわね(笑い)」と言及。

 石原氏に名前を挙げられた松井教授も「石原氏の発言を見ると、私の言っていることとまったく逆のこと」と批判しており、石原氏は人びとの反感を買って提訴された。

(北朝鮮と)日本は堂々と戦争したっていい」(2002年)

 北朝鮮による日本人拉致問題をめぐり、政府に認定されている17人の拉致被害者のうち、02年には5人の帰国が叶った。

 その背景には、小泉純一郎首相(当時)と故・金正日総書記による日朝首脳会談があったわけだが、同年発売の「週刊文春」(文藝春秋/9月6日号)では石原氏の「僕が総理大臣なら、実は百人近くもいるという拉致された日本人をとり戻すためになら北朝鮮と戦争をおっぱじめるよ」という言葉が紹介されている。

 これに加え、石原氏が出演した同年2002年11月10日放送のテレビ番組『サンデープロジェクト』(テレビ朝日系列)では「(北朝鮮と)日本は堂々と戦争したっていい」とのコメントも。

予告して自殺するバカはいない。やるならさっさとやれ」(2006年)

 2006年、文部科学省の伊吹文明大臣宛に「僕は、いじめが原因で11月11日土曜日に自殺することを証明します」と綴られた手紙が届いた。
 学校のクラスメイトや担任、教育委員会が状況の改善に動かなければ、手紙の内容通りに自殺するというのである。

 この書面について石原氏は、会見で「あんなのは、大人の文章だね。愉快犯っていうか。今の中学生にあんな文章力はない。理路整然としていて」と、信憑性に疑問を投じた。

 さらに石原氏は、「自殺なんか、予告して死ぬなって、そんなものは。大体甘ったれというか」「私なんか、子どもにけんかの仕方を教えましたよ」「ファイティングスピリットがないと、一生どこへ行ってもいじめられる」「予告して自殺するバカはいない。やるならさっさとやれ」と発言を繰り返したのだ。

 後日、石原氏宛には「一生どこへ行ってもいじめられるのはつらいので『死にます』」などと書かれた自殺予告はがきが届くことになる。このはがきも大人のいたずらだという見方があるが、石原氏の発言は世間の反発を招いた。

(同性愛者について)どこかやっぱり足りない感じがする」(2010年)

 2010年12月、東京都小学校PTA協議会が、都議会に「青少年健全育成条例改正案の成立に関する要望」を提出した。
 これは、漫画やアニメにおける児童ポルノや近親相姦などの描写は規制するべきという働きかけだったが、石原氏は同性愛についても「テレビなんかにも同性愛者の連中が平気で出るでしょ。日本は野放図になり過ぎている」と指摘。

 その数日後、サンフランシスコで同性愛者のパレードを目にしたことがあるという石原氏は「見てて本当に気の毒だと思った。男のペア、女のペアあるけど、どこかやっぱり足りない感じがする。遺伝とかのせいでしょう。マイノリティーで気の毒ですよ」とも語ったのだ。

 この発言を受け、国際人権組織ヒューマン・ライツ・ウォッチは、石原氏に発言の撤回を求めていた。

(東日本大震災について)やっぱり天罰だと思う」(2011年)

 2011年3月14日、東日本大震災を受け、石原氏は節電対策をテーマに蓮舫氏と会談を実施。
 その後、報道陣の前に姿を現した石原氏は、「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を一回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う。被災者の方々はかわいそうですよ」と、震災への所感を述べた。

 後日、石原氏は「行政の長である私が使った『天罰』という言葉に、添える言葉が足りなかった」と謝罪した。

(小池百合子都知事に対して)大年増の厚化粧」(2016年)

 現在の東京都知事は小池百合子氏だが、当選すれば史上初の女性都知事が誕生するということで、2016年夏の選挙はレース中から大きく話題になっていた。
 そして元都知事の石原氏は、別の候補者(増田寛也氏)の側についていた。

 その応援演説で、石原氏は小池氏のことを「大年増の厚化粧がいるな」「(都政を)厚化粧の女に任せるわけにはいかない」と散々こき下ろし、当然ながら「セクハラだ」と波紋を呼ぶ。
 小池氏は化粧で顔のあざを隠していると明かしているが、石原氏はそのコンプレックスをも無遠慮に刺激した。

 バッシングに屈することなく当選した小池氏は、8月1日放送のテレビ番組『モーニングショー』(テレビ朝日系列)にて、石原氏の次男である石原良純氏と共演。
 良純氏が「石原慎太郎というのはああいう人」「多分謝らないと思いますので、私が代わりに」と詫びを入れる一幕があった。

 石原氏と小池氏は現在、豊洲市場移転問題をめぐって舌戦を繰り広げているが、百条委員会では石原氏が再び問題発言をして批判を浴びる事態にならないことを願うばかりである。


Business Journal、2017.03.19 16:30
石原慎太郎が差別発言
「(障害者に)人格あるのかね」
「(水俣病患者の文書に)IQ低い」

https://biz-journal.jp/2017/03/post_18396.html

 じつはイマ、
業病のALSに侵され自殺のための身動きも出来ぬ女性が尊厳死を願って相談した二人の医師が薬を与え手助けした事で「殺害」容疑で起訴された。武士道の切腹の際の苦しみを救うための介錯の美徳も知らぬ検察の愚かしさに腹が立つ。裁判の折り私は是非とも医師たちの弁護人として法廷に立ちたい。

 石原慎太郎のこのつぶやきにイマまた、避難、じゃない、非難が飛び交っているのです。
 だって、130万の依頼料をもらって介錯するの?とか、どうして主治医と面会して合法的な手段を探らなかったんだい、とか、医師免許も怪しい、とか、依頼人とはまるで無関係のことば遊び、「業病」とか「武士道」とかのことばをもちだしてはもてあそんだり、尖閣とかどうなったの?とか、水俣病患者の前で土下座したときのこととか、久しぶりに出てきた割には、ちっとも「学習」してないね、ってことのよう。
「人気」がでれば、なんでもできちゃう、なんでもできることを「学習」したから、ご自分がこの世でなんでもいちばんよく知ってて、この世で自分の好きなようになんでもできちゃうんだ、思いこみがでてくるんだね、おお、嫌だ、嫌だ……
 この国じゃあ、選挙って主権者の声を誰がいちばん反映してくれるのかなって候補者のなかから選ぶんじゃなくって、この人気者にまかせても良いか、悪いか、そのどっち?って票を入れるんだっけ、おお、嫌だ、嫌だ……
 
土下座.jpg

 でもたしかに・・・皆さんは、おかしいと思いませんか?感染拡大が広がる中、都知事は数字を気ままな時間に披露して不安を煽るだけで何もせず、総理大臣は記者会見もせず引き篭り、感染拡大について厚生労働大臣は何も言わず、経済再生担当大臣がペラペラ喋って状況は一切改善しない・・・ムカシもイマもどっか、皆さんは、おかしいと思いませんか?

 東京都が土壌汚染対策費を考慮せずに豊洲市場(江東区)の土地を購入したのは違法だとして、都民40人が購入当時の知事だった石原慎太郎氏に購入費578億円を賠償させるよう都に求めた訴訟の判決で、東京地裁は2020年7月21日、「購入価格が著しく高額だったとは言えない」として請求を棄却した。
 都民らは控訴する方針。

 都は2011年3〜4月、発がん性物質のベンゼンなどで汚染された市場予定地の一部10万平方メートルを東京ガスなどから購入。
 土壌汚染がないことを前提にした金額で購入したことが、最少の経費での事務処理を義務づけた地方自治法などに抵触するかが争点だった。

 森英明裁判長は判決理由で、汚染された土地は汚染対策費を差し引いた額が正常な価格だとする一方、「正常価格を超えれば、ただちに違法ではない。交渉経過なども考慮すべきだ」との指標を示した。

 その上で、都の購入費は土壌汚染対策の条件によっては、正常価格を1.3〜1.4倍上回ったと認定。
 ただ、都が隣接地を既に取得していたことや、東京ガスが土壌汚染対策費として78億円を負担したことなどを踏まえると、「土地の取得は不合理とは言えず、都の判断は違法ではない」と結論づけた。

 また、旧築地市場(中央区)からの移転について、築地の再整備計画が難航していたとして、「不合理ではない」と言及した。

 判決を受け、都は「公正かつ公平な判断がされた」、石原氏は「当然の正当な結論」との談話を出した。

 汚染された豊洲市場用地の購入を巡り、都知事だった石原慎太郎氏の賠償責任を否定した東京地裁判決。原告の都民らからは「判決は都が本来より高い価格で買ったことは認めてくれた。違法と判断してほしかった」と落胆の声が漏れた。

「原告らの請求を棄却する」。裁判長が判決主文を読み上げると、傍聴席からはため息が漏れた。

 判決後、東京・霞が関の司法記者クラブで会見した原告の都民ら。建築士の水谷和子さん(67)は「正常価格との差が1.3倍なら違法ではないという理由がさっぱり分からない」と肩を落とした。大田区の板倉毅さんは「非常に残念。ぜひ控訴審では石原元知事の証人尋問をお願いしたい」と訴えた。

 原告側は審理の中で、石原氏の証人尋問を再三求めたが、地裁は認めなかった。弁護団長の梓沢和幸弁護士は「判決で『豊洲市場は必要だから、高額だけど仕方ない』と認定するなら、本来は石原氏になぜ購入する必要性があったか尋ねるべきだった」と批判した。

 都側は当初、全面的に争う姿勢を見せていたが、提訴後に都知事に就任した小池百合子氏が方針を一転。購入の正当性を訴える主張の一部を撤回し、「黒塗り」を取り除いた交渉記録を提出するなどしていた。

 経緯の問題点の一端は明らかになったものの、都民の訴えは届かなかった。弁護団の大城聡弁護士は「正常価格との差は150億円以上。違法ではないという判断は、都民の感覚とかけ離れている」と判決を批判した。


[写真]
判決後の会見で「審理が不十分だ」と批判する原告弁護団長の梓沢和幸弁護士=東京都千代田区で

東京新聞、2020年7月22日 06時00分
豊洲購入費「本来より割高と認めたのに」 
都民側、請求棄却に落胆

(小野沢健太)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/44006
https://www.tokyo-np.co.jp/article/44018/

posted by fom_club at 11:35| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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