2020年05月19日

佐高信『偽装、捏造、安倍晋三』

佐高信『偽装、捏造、安倍晋三』(作品社、2019年6月)紹介:

 いかに好景気は、でっち上げられたか?その“ウソ”を徹底的に暴き、安倍政権にトドメの一刀を放つ!
 景気動向は悪化し、ついに2012(平成24)年12月に発足した第2次安倍政権が打ち出した一連の経済政策、アベノミクスの破綻が始まった。
 
 “偽装景気”は、国を亡ぼす!
 厚労省の統計不正が発覚し、実質賃金伸び率が実際にはマイナスであり、アベノミクスの経済効果とは、政権ぐるみの“偽装”だったことが明白になった。

 そして、景気動向指数は「悪化」の一途を示し、実感のない“捏造”された好景気は、ついに破綻を始めた(ヤッホーくん注1)。
 この“ウソ”で固められた政権と政策を、佐高信(1945年、山形県酒田市生まれ)の筆刀が徹底的に斬りまくる!

■ はじめに「戦争は“統計偽装”から始まる」より

 まず指摘しておきたいのは、「戦争は“統計偽装”から始まる」ということである。
 戦争の時代を新聞記者として体験した、むのたけじ(1915 - 2016)は、「戦争をやるときは、敵国をあざむくけど、自国民も二倍も三倍もあざむく。戦争というのは、はじめから道徳と反対なんだ。ウソつかないとやれないのが戦争なんですよ」と喝破している。
 戦争と言わないで「聖戦」と言い、日本軍と呼ばずに「皇軍」と呼んだ。
 安倍首相の「美しい国」という言い方も、まさにそれと同じである。
 (……)
 その政権がバカ騒ぎをしたのが、改元騒動だった。
 スクープしたわけでもないのに、『読売』だけでなく『朝日』までが、元号決定の号外を出したのには呆れた。
 これでは「官報」だろう。
 かつて、自民党総裁となり首相となった石橋湛山は、戦後まもなく、「元号を廃止すべし」と主張した。
 どのメディアも、その元号廃止論を紹介することもなく浮かれている。
 腹立たしい限りだが、そんなバカバカしい風潮に、立川志らくが強烈な一発をかましてる……(ヤッホーくん注2)


【内容情報】(出版社より)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784861827532

(ヤッホーくん注1)偽装?偽造?偽言?

 ぎぞうねつぞうあべしんぞう
 あべのみくす、あほのみくす
 うそにうそをぬりかさねていく
 だましとおどしとけんぽうむし
 ばいこくど、どうかつ、しぶつか
 しゅしょう、どうせい(5月18日)

 午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
 午前9時42分、私邸発。
 午前9時54分、官邸着。
 午前10時56分から同11時31分まで、高村正彦自民党憲法改正推進本部最高顧問。同32分から同50分まで、下村博文同党選対委員長。
 午後1時58分から同2時23分まで、麻生太郎副総理兼財務相。
 午後2時44分から同3時6分まで、自民党の二階俊博幹事長、林幹雄幹事長代理。
 午後3時20分から同25分まで、藤原誠文部科学事務次官。
 午後3時51分から同4時27分まで、嘉山孝正全国医学部長病院長会議新型コロナウイルス感染症に関わる課題対応委員会委員長、横倉義武日本医師会会長ら。
 午後4時28分から同57分まで、茂木敏充外相。同58分、官邸発。同5時、国会着。同1分、自民党総裁室へ。
 午後5時3分から同18分まで、同党役員会。同19分、同室を出て、同20分、国会発。同21分、官邸着。
 午後5時46分、加藤勝信厚生労働相、菅義偉官房長官、西村明宏、岡田直樹、杉田和博各官房副長官、北村滋国家安全保障局長、和泉洋人、長谷川栄一、今井尚哉各首相補佐官、樽見英樹新型コロナウイルス感染症対策推進室長、秋葉剛男外務事務次官、鈴木康裕厚労省医務技監が入った。同47分、西村康稔経済再生担当相が加わった。同6時2分、全員出た。
 午後6時45分から同47分まで、報道各社のインタビュー。同48分、官邸発。
 午後7時3分、私邸着。
 午後10時現在、私邸。来客なし。

https://www.jiji.com/jc/v2?id=ssds202005_01

・・・この7年間一体何を残したのか。安保法や共謀罪法、忖度官僚制と忖度メディアなどの独裁国家化だけ。3本の矢、一億総活躍など、山ほど政策スローガンを打ち出して成果ゼロなのに検証ナシ。ひたすら財政赤字の日銀ファイナンスでゆで蛙にしただけで、残ったのは産業衰退と債務国家・・・

・・・首相動静が示す杉田官房副長官、北村国家安全保障局長という官庁トップにもなれなかった公安警察官と今井・和泉の官邸官僚が支配する内閣。政治家、官僚、マスコミを恫喝して改竄、贈収賄、脱法で、ついに検察を支配したいと狙うアベ内閣の醜悪さだ・・・

・・・アベは家でのんびり欠陥マスク配って死者増加。アベノミクスのバブルが崩れてデフレに逆戻り。サンズ撤退で成長戦略のカジノも終わり。1年でオリンピック開催も無理。産業衰退で輸出はさらに減り、貿易赤字拡大と財政破綻も近づき、やがてアベ恐慌がやってくる。辞めろ・・・

 金融庁のワーキンググループが「平均的な高齢者が退職後の30年間を生きる場合、年金収入だけでは2000万円不足する」「自助の充実が必要」との報告書をまとめた問題で、小池晃参議院議員(共産)が、安倍晋三首相を追及する動画がネット上で話題となっている。

 この動画は、大企業や富裕層への税率を上げ、それを財源に年金制度を立て直そうという国会でのやり取りを紹介したもので、今月2019年6月10日にツイッターに投稿されてから、既に443万回以上、再生されている。

■ 443万回再生動画の中身

 動画が紹介したのは、今月6月10日の参議院決算委員会での小池議員と安倍首相のやり取り。
 同委員会で、小池議員は、金融庁ワーキンググループ報告書について、
「百年安心だと言っていたのが、いつの間にか人生百年の時代だから年金当てにするなと、自己責任で貯金せよと。国家的詐欺に等しいやり方ですよ」
「この貧しい年金制度をどうするのかを真剣に考えるのが政府の責任なんじゃないですか」
と追及。
 これに対し、安倍首相から「小池さんは、それをどうすればいいとおっしゃっているんでしょうか」と聞かれた小池議員が対案を述べるところから動画は始まる。

小池議員:
「だから、私たちはこれをしっかり底上げしようではないかと言っている。財源も、法人税について、大企業にせめて中小企業並みの基準で法人税の負担を求めれば、これ4兆円出てまいります。それから、株で大変なもうけを上げている富裕層の皆さんに平等に所得税を払ってもらう、そして所得税の最高税率を上げていく。これで3兆円の財源出てまいります。こういった財源を私ども示して、年金の底上げをやろうじゃないかということを提案していますから」

安倍首相:
「それは全く馬鹿げた、政策なんだろうと、こう言わざるを得ない。間違った政策だと思いますよ、それは。日本の経済自体が相当のダメージを私ははっきり言って受けると思います」

小池議員:
実際、安倍政権になってから6%年金削っているんですよ。何を胸張って言っているんですか。さらに、これからだって、今、はっきり増えないと言ったけど、減るわけでしょう。マクロ経済スライドで。明らかに減るんですよ。それをこの報告書では正直に言ったのに、慌ててまた隠している。私はこういう姿勢こそが年金不安をあおっていくんだと思いますよ。やっぱり正直に認めるべきですよ。これから年金はどんどんどんどん目減りしていきますと。今の生活水準は保障できなくなりますと」

「私は、そういったことを正面から問うて、じゃ、F35に1兆円使うとか、そういったことが許されるのか。笑っている場合じゃないでしょう、菅さん。やっぱり税金の使い方見直さなきゃいけないでしょう。こんな貧しい年金で」

「何を平然とこれが将来世代のためだなんて言えるんですか」

「こんな年金の問題をそのままにしておいたら、それこそ将来不安をあおり、内需を冷え込ませ、消費を抑えていく。で、消費税を更に増税する。こんなことをやったら、日本の経済、大破綻になりますよ。私は、今必要なのは、税金の使い方、集め方を根本から切り替えて、大企業にもちゃんと物を言って、内部留保400兆円もあるんだから、しっかり負担をしてもらうべきじゃないですか。そして、株で大もうけをしている人たちには、所得1億円を超えるとどんどんどんどん所得税の負担が下がっていく、こんな逆転現象やめようじゃないですか。今回の金融庁のこの報告を機に私は真剣に考えるべきだと思いますよ」

■ 大企業・富裕層優遇の安倍政権

 実際の国会中継を観てみると、安倍首相が「馬鹿げたこと」と言っているのは、マクロ経済スライド(※)をやめることについてであり、ツイッター上にあげられた動画のこの部分については、実際のやり取りを歪めた恣意的な編集だと言えよう。
 ただ、小池議員の「富裕層や大企業にかける税率を上げて年金の財源とすべき」という主張に対し、安倍首相は以下のように反論している。

「ただいまの財源については、それは全く私は信憑性がはっきり言ってないと思いますね、全然、それは。日本の経済自体が相当のダメージを私ははっきり言って受けると思います。言わば、経済は成長どころかマイナス成長になるかもしれないし、それによって税収はこれは逆に減っていくだろうし、これ、収入が減れば保険料収入は減っていくことにつながっていくんだろうと思います」

 つまり、全体の文脈からすれば、ほぼツイッター上の動画の通りだとも言えるだろう。
 安倍首相は、大企業や富裕層への増税に対しては「日本の経済自体が相当のダメージを受ける」と否定的であるが、安倍政権が参院選後に行う消費税の税率引き上げは、GDPの6割を占める個人消費の落ちこみにつながり、日本経済に深刻な悪影響が及ぶと、多くのメディアや専門家から指摘されている。
 アベノミクスでの円安誘導の下、トヨタのように輸出の多い大企業は過去最高益を叩き出すものの、報道各社の世論調査では「景気の実感を感じない」との声が大多数、むしろ原材料費のコスト増などによる物価上昇の中で、実質賃金は低下し格差は拡大している。
 また、今回の金融庁ワークグループの報告書にも書かれているように、高齢者が年金だけでは生活できなくなること自体は、経産省の審議会など政府の他の報告からも明らかだ。
 安倍首相の姿勢が、「大企業・富裕層を優遇」「庶民に対しては冷淡」と受け取られているからこそ、小池議員とのやり取り動画に、注目が集まっているのだろう。

※ マクロ経済スライド
年金給付額の伸びを物価上昇率より0.9%分抑える仕組み。少子高齢化が進んでも年金財政を維持することが目的であるが、年金給付額は実質目減りする。


[写真]
443万回再生された国会質疑の動画 ツイッターより

[動画]
生活できる年金に底上げを
https://www.youtube.com/watch?v=pp3hsB1-Fo4

Yahoo Japan! News、2019/6/27(木) 12:00
安倍首相「消費税上げても大企業・富裕層に増税はダメ」
443万回再生の動画が暴露、年金の「国家的詐欺」

(志葉玲、フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)
https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20190627-00131821/

(ヤッホーくん注2)
 ゲストとして呼ばれた沖縄問題のトークショーで、立川志らくはこう言ったのである。

「普天間の移設の件ですが、国外が無理、国内でもどこもいやだとなるとどうにもならない。私はこれだけ広い日本なのだから、どこかあるはずだと日本地図を広げて探しました。普天間の基地は東京ドーム103個分の広さ。ありました。ぴったりの場所が。那須の御用邸。あそこは東京ドーム140個分の広さがある。すっぽりはまるんです。東京ドームが37個残れば陛下が散歩するぐらいの広さは残るし。陛下ににらみを利かせていただきましょう。米軍よ馬鹿なまねはするなとね」

 会場の新宿のライブハウスは爆笑の渦に包まれたという。
 それで続けた。

「沖縄問題はしょせん、政治家も国民もひとごとなんですよ。沖縄の痛みなんかだれもわかっちゃいない。この沖縄問題をよい方向に持っていくには、沖縄出身の政治家が総理大臣になればいいんだ。それを実現させようではないか」

 確かに安倍晋三に代わって玉城デニーが首相になったら、少なくとも「ひとごと」ではなくなる。

 ショーに同席した沖縄選出の国会議員、糸数慶子が、志らくに、米兵が夏休みでアメリカに帰っている間も、食べ物などを腐らせてはいけないと冷房をかけっぱなしであることを知っているか、と尋ねる。
 その費用も私たちの血税から出ているわけだからである。

 そう言われて志らくは怒った。

「じゃあ、沖縄の電力会社に頼んで、電気をきっちまえ!」

 私は、新基地は沖縄の辺野古ではなく、安倍の地元の下関に建設したらいいと思う。
 トランプべったりの安倍は、そうやってアメリカにシッポを振ったらいいのではないか。
 師匠の談志譲りの志らくの毒のきいた「言いたい放題」はオススメである。


日刊ゲンダイ、2019/04/28 06:00
週末オススメ本ミシュラン
立川志らく「志らくの言いたい放題」(PHP文庫、2018年1月)

(選者・佐高信)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/252875

posted by fom_club at 17:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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