2020年01月24日

三宅島でエコツーリズム

 伊豆諸島・三宅島(東京都三宅村)で、噴火活動による全島避難の解除から10年が過ぎた。
 避難前の住民のうち、戻ったのは約7割にすぎず、観光客も落ち込んだまま。
 帰島後に始まったランニング大会は今年幕を下ろすが、住民らはなんとか島を盛り上げようと活動を続ける。

 島中央部の雄山は2000年に噴火。
 全島避難は2005年2月1日の解除まで4年5ヶ月に及んだ。
 避難前の住民は約3800人だったが、現在は約2700人で、4割が65歳以上だ。

 火山ガスの濃度は下がり続けており、一般住民向けには2013年11月を最後に注意報は出ていない。
 ただ、雄山の火口付近を中心に立ち入り禁止が続き、一部地区ではぜんそく患者や19歳未満の住民は住むことができないところも残る。

 噴火前の1999年、ダイビングや釣りなど、島への観光客は約7万9千人に上ったが、2013年は約3万3千人にとどまっている。

 自らの手で復興を果たそうと、島の女性有志は2011年から毎年、ランニング大会「三宅島レディース・ラン」を開催してきた。
 今年2015年も3月、島内外の約250人が10、5、3キロの3つのコースを走る予定だ。

 レディース・ランは帰島10年を一区切りとし、今回で終了。
 復興事業が一段落して関係企業から協賛金が集まらなくなっているほか、10キロ以下のランニング大会では島外からランナーを呼び込みにくくなっていることなどが理由という。

 実行委員会の平野奈都さん(29)は「最後の大会になるが、島を元気にするために次につなげたい」。
 今後、村や地元の観光協会と協力し、島を1周するなど距離を延ばしたマラソン大会を検討する考えだ。


日本経済新聞、2015/2/2付
復興ラン、今年で最後
三宅島避難解除から10年

〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG02H0N_S5A200C1000000/

 東京都と三宅村は2020年4月から、三宅島の活火山、雄山(おやま)周辺の自然を楽しむエコツーリズムを始める。
 雄山は2000年に噴火してから周辺が立ち入り禁止となっていた。
 現在は火山活動が沈静化したことから、都と村は観光地としてPRに力を入れている。
 火山を観光資源として生かし、専門のガイドを養成して誘客を目指す。

 雄山での「東京都版エコツーリズム」は4〜11月に、自然保護への配慮から立ち入り制限区域を設けた上で、1日当たり最大40人で実施する。
 必ずガイドが同行し、参加者は約2時間、雄山の周辺を散策する。
 有料での実施を予定している。

 都は2019年度中にガイドの養成講座と認定を実施する。
 これまでに貴重な自然が残る小笠原諸島の南島など3ヶ所でエコツーリズムを実施している。
 自然保護を目的として、いずれもガイドの同行を義務付けている。

 雄山は直近では1983年と2000年に噴火した。
 島民が島外に避難するなどして、現在では村の人口は約2400人まで減少している。

 気象庁によると、現在の噴火警戒レベルは5段階で最も低い「1」となっている。
 村は自然を生かし、マリーンスポーツやトレッキングなどの誘客に力を入れており、今回の雄山でのエコツーリズムの実施もその一環になる。
 小池百合子知事は「荒々しい火山と再生の進む緑の風景の対比を楽しめるのではないか。ぜひ多くの方々に訪れてほしい」と呼びかけている。


[写真]
三宅島の雄山をガイドとともに散策する(東京都三宅村)

日本経済新聞、
東京都、三宅島でエコツーリズム
火山周辺を観光

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46258850Y9A610C1L83000/?n_cid=SPTMG002

 求む!消防職員――。
 伊豆諸島の三宅島(東京都三宅村)で、救急や消火活動を担う消防職員の不足が深刻だ。
 欠員が常態化し、現在は定員の8割。
 採用活動も苦戦が続く。
 台風が相次ぐ昨今、村は危機感を募らせている。

 村消防本部が管轄するのは直径8キロ、外周38・5キロの三宅島で、2400人余りが住民登録する。
 昨年1年間の出動は計164件。
 救急が154件と大半を占め、火災2件、救助1件などだった。
 三宅島空港で緊急事態に備え、すべての航空機の発着を警戒・監視する業務もある。

 職員は現在、17人の定員に対し、村外出身の10人を含む14人。
 各班4〜5人の計3班でシフトを組み、3日に1度の24時間勤務などにあたる。
 近年、定員に達しない状況が断続的に続いているが、これまで業務に支障が出たことはないという。
 各地で甚大な被害をもたらした昨年9月の台風15号や翌10月の19号の際には、住宅を一軒一軒回って個別に避難を促すなど職員総出で対応し、一人の負傷者も出さずに乗り切った。

 ただ、職員の負担は確実に増しているという。
「今後人員が減るようなことになれば、勤務シフトが組めなくなり、救急搬送や消火活動が適切にできなくなる恐れもある」と消防本部トップの三宅規之・消防長は話す。
 昨年12月から職員採用の募集をしているが、今のところ応募はゼロだという。

 都島嶼(とうしょ)町村会によると、都内の離島9町村でほかに消防本部があるのは大島、八丈の両町。
 両町とも欠員はあるものの、それぞれ25人中3人、28人中2人と三宅村より割合が低いうえ、八丈町では昨年11月、26人から採用への申し込みがあったという。

 三宅村は今月22日まで募集を続けている。1990年4月2日以降生まれなどの条件がある。問い合わせは同町村会(03・3432・4961)へ。


[写真]
三宅島空港で航空機の発着を見守る三宅村消防本部の職員=東京都島嶼(とうしょ)町村会提供

朝日新聞、2020年1月18日 10時30分
求む!消防職員
台風相次ぐ三宅島、欠員に危機感募らす

(滝口信之)
https://www.asahi.com/articles/ASN1K0QH7N1JUTIL032.html

posted by fom_club at 09:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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