2020年01月19日

安保60周年

 ヤッホーくんのこのブログ、2019年07月14日付けの日記、ふたつを是非ともお読みください:
☆ 不誠実な外交・内政との決別を!
☆ この日本に新しい芽吹きを!

 日米地位協定の改定を主張する沖縄県の玉城デニー県政は、米軍が駐留する欧州各国で、米軍の地位協定や基地の管理権などを調査した報告書をまとめた。
 2017年からドイツ、イタリア、イギリス、ベルギーの4ヶ国を調査した。
 日本は米国と安全保障条約、地位協定を結んでいるが、4ヶ国は北大西洋条約機構(NATO)とNATO軍地位協定を締結。
 各国とも補足協定などで米軍に国内法を適用して活動をコントロールしており、米軍の運用に国内法が適用されない日本との差が明確になった。

<ドイツ> 補足協定で国内法適用

 1959年、国内に駐留する外国軍隊の地位や基地使用に関する「ボン補足協定」を締結した。
 ただ、独側にとって領域や国民の権利の保護などの点で不利な点が多かった。
 1980年代に環境や建築、航空などの国内法を外国軍に適用すべきだとする世論が高まった。
 1988年には外国軍の航空機事故が相次いだ。
 1990年の東西統一を経て、国民世論を背景にNATO軍を派遣する各国に協定の改定を申し入れた。
 この結果、1993年に米軍への国内法適用を強化する大幅な改定を実現した。
 州や地方自治体が基地内に立ち入る権利を明記し、緊急時は事前通告なしの立ち入りも認めさせた。
 米軍の訓練も独側の許可、承認、同意が必要となっている。

<イタリア> 米軍事故受け権限持つ

 1954年に米国との基地使用に関する協定を締結。
 1998年に米軍機がロープウエーを切断する事故が起き、20人の死者が出たことで反米感情が高まった。
 米伊は米軍の飛行訓練に関する委員会を立ち上げ、米軍機の飛行を大幅に軽減する報告書がまとめられた。
 現在、米軍の活動はすべて国内法を適用させている。
 米軍は訓練などの活動を伊軍司令官へ事前通告し伊側と調整した上で承認を受ける。
 事故発生時の対応も、伊軍司令官が米軍基地内のすべての区域、施設に立ち入る権限を持っている。
 県が現地調査で面談したランベルト・ディーニ元首相は「米国の言うことを聞いている『お友達』は日本だけ」と指摘。
 地位協定の問題は政治家が動く必要があるとした。


<イギリス> 駐留軍法を根拠に活動

 1952年に成立した駐留軍法を根拠に、米軍が活動している。
 英軍の活動を定めた国内法は、米軍にも同様に適用されることを規定。
 英議会でも、国防相は「在英の米軍は米国と英国の両方の法律に従う」と答弁している。
 英空軍が、米軍など外国軍の飛行禁止や制限を判断。
 在英米軍は、夜間早朝などの訓練を禁止する在欧米空軍の指令書に従っている。
 指令書は平日の午後11時〜翌午前6時を静音時間帯とし、飛行場の運用を禁止。
 爆撃機やステルス航空機の配備を予定する際には英国防省の承認を得るなど、詳細な規定を設ける。
 米軍基地には英空軍の司令官が常駐。
 周辺自治体に演習や夜間の飛行訓練を説明するなど、米軍と地域の信頼関係の維持に努めている。

<ベルギー> 憲法で外国軍に厳しく

 憲法で外国軍隊に関する規定を「いかなる外国の軍隊も法律に基づかなければ、軍務に迎え入れられ、領土を占有または通過することはできない」と定めている。
 1962年には、外国軍が駐留する根拠を国内法として定めた。
 さらに航空法で、軍用機を含めた外国籍機の飛行はベルギー側の許可が必要であると明記。
 必要な場合はベルギー国王が領空の飛行禁止措置を執ることができると規定した。
 1990年、自国軍に高度80メートルまでの飛行を認める一方で、外国軍は低空飛行を禁止。
 ベルギー以外の軍隊は土曜日や日曜日、祝日の飛行を禁止するなど厳しい措置を執っている。

 
[表]
米軍との地位協定や国内法適用など5カ国比較表

沖縄タイムズ、2019年5月7日 05:56
「お友達は日本だけ」?
米軍の地位協定、日本と欧州ではこんなに違う

(政経部・銘苅一哲)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/416418 

 日米両政府が1960年に日米地位協定に調印する交渉過程で、米軍の特権的な地位を見直す57項目の要求を日本の外務省が文書にまとめ、米側に提示していたことが2020年1月18日までに分かった。
 秘密指定が解除された外交文書に含まれており、当時は極秘扱いされていた。
 日本側は実質的な主権回復を目指して在日米軍基地の運用への関与や、基地返還時に米側が原状回復する義務などを求めたが、米側が大部分を拒否。
 受け入れられた項目は少なく、不平等性が指摘される現在の地位協定につながった。

 地位協定は調印から、19日で60年を迎える
 文書は57項目のうち、
・ 米軍施設・区域の管理権を定める3条を巡り「両政府の合意により定める条件で使用する権利と改めるべし」と要望。
 施設・区域外の管理権を「米軍の権利としない」などと具体的に言及し、基地の運用に日本政府が関与できるよう地位協定への明記を求めた。
・ 4条関連では米軍施設や区域を返還する際の原状回復と補償の義務を米軍が負うこと、
・ 5条関連では民間の港や空港の使用には入港料、着陸料を課すこと、
などを求めていた。

 前身の日米行政協定が、占領時代と変わらないほど米軍優位の内容だったことから、国内で高まっていた抜本的な改定を求める声を反映しているといえる。
 ただ、これらの要求は、いずれも実現しなかった。

 日本側が文書作成に踏み切った理由は、行政協定の改定交渉で、米側の担当者だったマッカーサー在日米大使が日本側の考えを全て示すよう求めたため。外務省が1959年1月から2月初旬にかけて各省庁から聞き取り「行政協定改定問題点」として整理した。
 同年1959年3月に藤山愛一郎外相がマッカーサー氏に手交。
 外務省の資料では、米側は「極めて消極的かつ強硬な反応」を示した。

 日本政府が「主権回復」に取り組んだ一端がうかがえる一方、米軍の既得権益を維持したい米側が難色を示し、結果的に不平等な状態が残った。
 その後60年間、地位協定改定は実現していない。

 地位協定の問題を調査、分析してきたジャーナリストの吉田敏浩さん(62)は、
各省庁から、米軍優位の不平等な関係を改めるべし、との声が挙がっていた史実は重要だ。この歴史に学び、現政府は真の主権回復に向けた問題意識と気概を奮い起こしてほしい」と話した。


沖縄タイムズ、2020年1月19日 05:00
日本、米軍の特権見直しを要望
米側はほとんど拒否
60年前の地位協定締結時

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/523784

 きょう2020年1月19日が、岸信介首相が新日米安保条約を署名した日から60年たつ記念日だという。
 だから日米安保特集の記事も、きょうが本番、花盛りだ。
 それを読むと、もはやこの国は日米安保のくびきから永久に抜け出せないと思わざるを得ない。
 なぜかといえば、米国の圧力が行きつく先まで来たというのに、それを拒否する論調も政治も皆無だからだ。

 米国の要求が行きつく先まで来たという意味はこうだ。
 いまや米国は名指しでイラン、北朝鮮、中国と戦おうとしている。
 その戦争に協力するため共に戦え、そのための予算をもっと支払えと言ってきている。
 ここまで露骨に米国が戦争国家の正体をむき出しにしたことはかつてなかった。
 ここまで巨額な予算を米国が当然のように要求して来たことはなかった。
 行きつく先まで来たのだ。
 そして、そんな不当であからさまな要求をこの国の論調も政治も拒否できないという意味はこうだ。

 きょうの各紙に見られる各紙の論調は、
・ いまこそ日米同盟を強化、深化すべきだ、いう軍事強化か、
・ 対米従属をやめて公平で持続的な健全な日米同盟を目指すべきだというないものねだりの理想論(空論)を唱えるものか、
・ 安倍対米従属バカヤローと安倍叩きをするもの、
これしかない。

 理不尽な米国の要求は断固拒否し、それでも米国が圧力をかけ続けるなら日米安保条約に従って破棄通告すべきだとする論調は皆無だ

 おりからきょうの各紙は日本共産党が党大会を開き、そこで16年ぶりに党綱領を改定したことが報じられている。
 そこで打ち出されたものは、日米安保反対を棚上げする一方で中国を徹底批判する日本共産党の姿だ。
 野党連合によって政権政党を目指す日本共産党の姿だ。
 日本共産党がこんなことを党大会で打ち出して宣伝するようでは日本の政治もおしまいだ
 もはや、このままでは、この国の政治は日米安保体制を拒否することは出来ない。
 しかし、このまま、不満や矛盾を抱えたまま、仕方がないと日米安保体制をズルズル続けて行けば、間違いなく日本はもっと行き詰る。
 苦しくなる。

 やっぱり、憲法9条を日本のよりどころとして、
米国から自立し、
いかなる軍事覇権も容認せず、
アジアと共存共栄する本来の日本に立ち戻るしか日本の生きる道はない

ということがわかる時がかならず来る。
 いや、来なければいけない。
 そうである以上、一日も早く、その道を歩む事を始めるべきだ。
 そう、堂々と国会で主張して譲らない政党、政治家が出て来なくてはいけないのである。
 新党憲法9条だ。
 それを教えてくれた、きょう1月19日の各紙の紙面である。


天木直人のブログ、2020-01-19
安保60周年の紙面に見る「米国から自立できない日本」
http://kenpo9.com/archives/6463

posted by fom_club at 17:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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