2015年05月10日

ふかがわの米講座

尋常飯.jpg

尋常飯その2.jpg

 いただきま〜す!
 えっ、5月10日日曜日「母の日」の朝食?豪勢だねぇ
 え〜と、昨日の「深川東京モダン館」(注1)での昼食で、これがうわさの「尋常飯」だったのです。
 むむっ、これは「ただごと」ではない!

 ふかがわの米講座、江戸※深川(エドコメフカガワ)
 江戸時代の米料理レシピ本『名飯部類』を読んで味わってみよう!

(深川東京モダン館)
http://fukagawatokyo.com/exhibits_events-edokomefukagawa.html

 『名飯部類』のレクチャーは、副館長の龍澤潤先生。先生はいっつも原典を抜粋したものをテキストにお使いになって読み下してくださいます。
 古文の読み方が分からないヤッホー君には、いっつもとても良い勉強になっています、ありがとう、先生!

『名飯部類』は、上下2巻にわたってさまざまな米飯料理の作り方を解説した、いわば“江戸時代ご飯ものレシピ本”です。
 1802(享和2)年に刊行されましたが、残念ながら現在ではこのとき印刷出版された版本は1冊も残っていません。
 この岩瀬文庫本のように版本を手書きで書き写した転写本が、岩瀬文庫のほか国立国会図書館と東京都立中央図書館と、わずかに3点伝わっているのみです。

 著者の杉野権兵衛は江戸時代後期の京都の医者ですが、この『名飯部類』の他にも『新撰(しんせん)包丁(ほうちょう)梯(かけはし)』『鮓(すし)飯(めし)秘抄(ひしょう)』などを著しており、料理への造詣も深かったと見えます。
 本書巻頭の例言の中にもそのさまはうかがわれ、調理法や合わせる具材によって適したお米の種類やその産地まで記すなど、なみなみならぬこだわりが感じられます。

 本文は2巻にわかれています。上巻は
 ・尋常飯(ただごとめし)の部
 ・諸菽飯(まめめし)の部
 ・菜蔬飯(なめし)の部
 ・染汁飯(そめめし)の部
 ・調魚飯(うおめし)の部
 ・烹鳥飯(とりめし)の部
 ・名品飯(めいはん)の部
と、ご飯を炊くときに加える具材によって分けた87品のメニューが紹介されています。下巻は
 ・雑炊(ぞうすい)の部
 ・糜粥(かゆ)の部
 ・鮓(すし)の部
 ・完魚鮓(まるずし)の部
と、調理法別に分けた62品の作り方が掲載されています。

 せっかくですから、何かひとつレシピをご紹介しましょう…

http://iwasebunko.com/contents/library020.html

 動画がこの「岩瀬文庫」(注2)公式サイトに載っておりますので、ぜひご覧ください。
 だれかこのレシピでお料理つくってぇ〜って朝から餓鬼、欠食児童のヤッホー君、いななき、わめいております。

 昨日はこのなかの「尋常飯」でございました。
 おつくりになってくださった方は、「ごはん同盟」の「しらい・のりこ」さん(おこめ料理研究家/炊飯師)!
http://gohandoumei.com/

 この『名飯部類』ってイマ、入手可能なのかな、とアマゾンで検索すると:

 名飯部類(教育社新書―原本現代訳)新書–1989/4
 杉野 権兵衛(著)、福田浩(翻訳、注3)、島崎とみ子(翻訳、注4)
 今、世界中の人々から注目されている日本型食生活。
 その基本の米食文化は、江戸時代に華麗に花開いた。
 日本初のご飯百科。


 でも教育社は「キョウイクソフト」と社名も変更しちゃったみたいだし、印刷物出版から”eラーニング”に移っているみたいだし…
http://www.kyoikusha.co.jp/

 さ、「深川東京モダン館」での次回お勉強会は、7月11日土曜日だそうです(要予約)。
 どんな美味しいごはんが食べられるのでしょうか、もう「尋常飯」いただいたばっかりなのに、わくわくしているヤッホー君でした。
 おかわり!
 ない、ない、ごちそうさま、しなさい!


(注1)ヤッホー君のこのブログ、次の日付けの日記をご参照ください:
 ☆ 2013年9月21日「salon de モダン」
 ☆ 2014年4月18日「キエフの大門」

(注2)「西尾市岩瀬文庫」
 1908(明治41)年に西尾市須田町の実業家である岩瀬弥助が、本を通した社会貢献を志して創設した私立図書館として誕生しました。戦後に西尾市の施設となり、2003(平成15)年4月に日本初の「古書の博物館」としてリニューアル、2007(平成19)年12月7日に登録博物館となり、2008(平成20)年5月6日には創立100周年を迎えました。
 重要文化財をふくむ古典籍から近代の実用書まで、幅広い分野と時代の蔵書8万冊余りを保存・公開し、日本の本の長い歴史やゆたかな文化について体験しながら学べるユニークな展示を行なっています。
 岩瀬文庫:愛知県西尾市亀沢町480 電話 0563−56−2459
http://www.city.nishio.aichi.jp/nishio/kaforuda/40iwase/iwasebunko/museum.html

(注3)福田浩
料理家。大塚「なべ家」主人。1935年東京都生れ。早稲田大学文学部卒業。家業のかたわら古い料理書の研究や江戸時代料理の再現に力を注ぐ。著書に『完本 大江戸料理帖』(新潮社とんぼの本)、共著に『江戸料理百選』(2001年社)、『料理いろは庖丁』(柴田書店)、『豆腐百珍』(新潮社とんぼの本)など。
http://www.shinchosha.co.jp/writer/2659/

(注4)島崎とみ子
2013年2月7日(木)に女子栄養大学で最終講義「近世日本の料理と暮らし」をなさっております。講義は録画で:
http://ocw.eiyo.ac.jp/special/mc/shimazaki_last.html


posted by fom_club at 08:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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