この日は、アーサービナード(アメリカ人、詩人)さんのお話しを聞きに神田の学士会館まで出かけた日です。テーマは:
『ダムのひとつ覚え〜八ッ場も原発も根っこは同じ』
どうも気になる八ッ場ダム工事の「ムダ儲け主義」、あくどい自然破壊、故郷を強制的に退出させる処分、地域を鉈で分断する汚いやり方、そんなイマのこの国の縮図のような場所、ナビすらも案内できない場所に山歩クラブは、4月28日日曜日、迷い込んだようでした。
『八ッ場ダム(長野原町)建設に伴う住民の生活再建事業で、初の本格的な地域振興施設「道の駅 八ッ場ふるさと館」が4月27日、長野原町林地区にオープンし、大型連休初日とあって、大勢の観光客が訪れた。
同館ではこの日、記念式典が行われ、高山欣也・長野原町長は「道の駅に続き、他の水没地区の生活再建事業も活発になってほしい」とあいさつ。
大沢知事も「オープンを契機に、この地ににぎわいが戻ることを期待したい」と語った。
道の駅は木造一部2階建て約990平方メートルで、野菜の直売所やコンビニ店、食堂、足湯などがある。
運営会社の社長を務める篠原茂さん(62)は「社員には『明るく元気よく地域を盛り上げよう』と呼びかけた。今日からが本番。成功しなければいけない」と気を引き締めていた。
来場した同町羽根尾、農業萩原実さん(81)は「道の駅がこの地域を元気にしてくれると期待している」と話した』
(2013年4月28日付け 読売新聞「八ッ場道の駅オープン」)
…http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20130427-OYT8T01310.htm?from=popin
山歩クラブが訪れる前日の土曜日のことですから、翌日曜日が当日。
たしかにわれわれも行きに見たことは見ています。
帰りに寄ってみましょう、となったのは良いのですが、帰路、先に寄ったのが、「浅間酒造観光センター」(吾妻郡長野原町向原1392-10 Tel 0279-82-2045)。
で、そのあと結局、その後寄ろうとした「道の駅」は見つかりませんでした。
霧ん中か、山ん中か、夢ん中か…
『上毛新聞が今朝の社説で久しぶりに八ッ場ダムを取り上げました。
ゴールデンウイークを前に、ダム予定地では「道の駅」が開業します。
八ッ場ダム事業における初の本格的な地域振興施設のお披露目を前に、地元紙の上毛新聞は「道の駅」の成功を願う地元民の心情と、その背景事情を伝えています。
地域振興施設はもともとは、施設の建設費だけではなく、維持管理費も八ッ場ダムの受益者とされる首都圏各都県が負担するはずでした。
地元がダム計画を受け入れる重要な条件であったこの約束が反故にされ、その代わりに群馬大学の寺石雅英・元教授が提唱し、「道の駅」で採用されることになったのが地元住民の投資による株式会社方式でした。
記事では、「観光地八ッ場」の中心となるのがこの「道の駅」だとしていますが、もとより、「観光地八ッ場」の中心となるのは、代替地で再建される新しい川原湯温泉街の筈でした。
1990年代に再建される予定だった新・川原湯温泉街ですが、打越代替地の温泉街ゾーンは、今も工事現場のままです。
社説は地元住民が置かれている厳しい状況について、以前より踏み込んで伝えています。
その一方で、ダム計画によって破壊された地域再生のために住民の「したたかさ」が必要、としています!
これまで全国のダム予定地で、ダムを受け入れた住民が「したたかさ」を求められ、厳しい現実に直面してきました』
(2013年4月22日)
『八ッ場ダム予定地に間もなく開業する「道の駅」について詳しい記事が群馬版に掲載されています。
「道の駅」ができた林地区は、吾妻川沿いの一部の家屋や田畑が水没する「一部水没予定地」です。
1960〜70年代には川原湯温泉街と共にダム反対闘争を担った地域です。
群馬県の調査によれば、ダムを受け入れる前の1979年、林地区の人口は424人でしたが、現在は275人に減少しています(2012年10月現在)。
それでも、人口が4分の1に減少した川原湯地区、川原畑地区などの全水没予定地にくらべれば、ダム計画の犠牲は少ないといえます。
「道の駅」に隣接する不動大橋からは、水没予定地が見渡せます。
芽吹きの季節を迎えた今、落葉樹が多い八ッ場ダムの水没予定地は目の覚めるような景観が広がっています。
この自然も八ッ場ダムができれば、濁ったダムの水で覆われることになります。
観光客はダム湖より自然の里山が残ることを望むでしょう』
(2013年4月23日)
以上、4月22日と23日の記事の引用は、「八ッ場ダムニュース」から。
この発行は、「八ッ場ダム本体工事の中止と水没予定地域の再生を目的とするNGO 八ッ場あしたの会」からです。
ぜひチェックを!
…http://yamba-net.org/
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