2013年04月11日

お富さん

 朝キンで大川を渡り、浜町公園から離れてしばらく歩くと、いやぁ〜、ヤッホー君びっくり。

 「げんやだな〜」に遭遇!

歌舞伎の「与話情浮名横櫛」の<源氏店妾宅の場>を取り上げてみました。

 「もし、御新造さんえ、おかみさんえ… お富さんえ… いやさお富、久しぶりだなあ」はご存じ「切られ与三郎」が蝙蝠の安五郎とゆすりに入った家に昔馴染みのお富がいるのを見てびっくりして、頬かむりの手拭いをとって顔をみせながら言うセリフです。
 下向きかげんにして手拭いをさっと頭からとってセリフを言うところは何ともいえませんね、有名なので皆様良く御存じだと思います。
 このあと、れいの有名な長いセリフを言うわけです。

 「しがねぇ恋の情けが仇(あだ) 命の綱の切れたのを どう取り留めてか 木更津から めぐる月日も三年(みとせ)越し 江戸の親にやぁ勘当うけ 拠所(よんどころ)なく鎌倉の 谷七郷(やつしちごう)は喰い詰めても 面(つら)に受けたる看板の 疵(きず)が勿怪(もっけ)の幸いに 切られ与三と異名を取り 押借(おしが)り強請(ゆす)りも習おうより 慣れた時代(じでえ)の源氏店(げんじだな) その白化(しらば)けか黒塀(くろべえ)に 格子造りの囲いもの 死んだと思ったお富たぁ お釈迦さまでも気がつくめぇ よくまぁお主(のし)ゃぁ 達者でいたなぁ 安やいこれじゃぁ一分(いちぶ)じゃぁ 帰(けぇ)られめぇじゃねぇか」

 「切られ与三郎」が、34ヶ所ものきずを見せてのセリフです

(「東京紅團」 ≪「切られ与三」から明治座まで(人形町界隈散策)
http://www.tokyo-kurenaidan.com/kabuki2.htm

 そうなんです。歌舞伎の「与話情浮名横櫛」の「玄治店」跡が出てきてしまったのです:

 芝居はYouTubeでご覧下さい。イマから35年も前の昭和53年、池袋のサンシャイン劇場での歌舞伎をNHK劇場として放送されたものです。場面は「木更津海岸見染の場」:
http://www.youtube.com/watch?v=HE2SoxiaDos

 そして下↓に紹介するのは第3幕のこのせりふが飛び出してくる「源氏店の場」:
http://www.youtube.com/watch?v=jkqSXmj-1gE

 歌は、春日八郎。1954(昭和29)年に大ヒットしました(山崎正作詞、渡久地政信作曲):
http://www.youtube.com/watch?v=p2sDnxlepRU
 石川さゆりのカバーもあります:
http://www.youtube.com/watch?v=rsbqdV5SJPg
 淡墨の渋柿塗りで「粋な黒塀」を生き返らせる塗り師の職人技をご覧ください:
http://www.youtube.com/watch?v=yQwz5zCc8N4
 
 「玄治店跡」の先には同じく職人技、刃物の「うぶけや」(中央区日本橋人形町3-9-2 Tel 3661-4851)がありました:

1783(天明3)年、大阪南区新町橋東詰に創業。
 初代は喜之助、銘を兼忠と申しました。
 鋏(はさみ)、包丁、毛抜き等、打ち刃物を専業として今日に至り、当主・矢崎豊をもって8代。
 幕末の頃、江戸店を長谷川街(堀留町)に構え、明治初めに現在地、人形町に移ってまいりました。
 文明開化期に、日本で初めてメリケン鋏(今の裁鋏)を売り出し、評判を取りました。
 この日本初の裁鋏は、矢羽根切り、毛抜き、利休小刀等と共に、中央区民有形文化財として店内に展示してございます。
 屋号の「うぶけや」は、初代の打った刃物が「産毛でも剃れる」包丁・剃刀(かみそり)、「切れる」鋏、「抜ける」毛抜きであるとお客様から頂戴したお言葉に由来いたします

(東都のれん会)
http://www.norenkai.net/shop/ubukeya/

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posted by fom_club at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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