2013年04月05日

輪舞曲もしくはロンド

 故郷を追われ、橋下妙見と化し、もう少年時代を過ごした故郷に戻れないヤッホー君、「春の院展」を鑑賞しに行き少々、今日のハナキン、感傷的。
 少年時分のヤッホー君は、美術の先生、遠藤登先生のご指導のもと、水彩絵具で絵を描くのがとても好きでした。
 そして小中学生対象の「こども絵画展覧会」では、新聞社主賞もいただき、先生は中学校の玄関に長く飾っておいてくださっておりました。
 その絵はいまもあれば、蔵のどこにあるのでしょうか…
 あれは校庭にあったイチョウの老木を描いたものだったような…
 ヤッホー君が学生時代、こつこつ深夜労働のアルバイトをしては買い求めた洋書、画集、ステレオ、レコードもいったい田舎の蔵のどこにあるのやら…
 定年退職したら田舎暮らしをして「文化活動」をするからねって父と約束した夢の数々も、父が死んだら、遺書もないし証拠がないと主張もできず聞き入れられず、すべて泡と消え去り、絆もなたで断ち切られ泣き過ごしたヤッホー君、あの絵だって、きっと蔵書類と合わせ殺処分されてしまったのでしょうか…。

 ひどい話…のあとは、いいロンドを三題:

(1) Mozart: Rondo No. 1 in D Major, K. 485
http://www.youtube.com/watch?v=iKJEMhBxGPA

(2) Rondo Op.73 by Chopin
http://www.youtube.com/watch?v=dgExAx4Vo8c

(3) 4.序奏とロンドカプリチョーゾ/サーン・サーンス Introduction and Rondo Capricioso
http://www.youtube.com/watch?v=aLt28J5t42E

 そうなんです、昨日の「春の院展」、ヤッホー君が選んだ第二位は、大石朋生(おおいしともお)「輪舞曲(ロンド)」でした。

 大石朋生は、1968年に神奈川県で生まれ、東京芸術大学を卒業し、院展院友であるようですね。
 また現在は北海道教育大学(旭川校)准教授で、美術の先生になりたいと願っている若者に美術を教えていらっしゃるようです。
 <平成25年度(第2回)「教科指導、生徒指導その他教育の充実に関する事項」に関する免許状更新講習一覧>によりますと、先生はこんな科目を担当なさっているようです:

水彩絵具で描く静物画
 静物モチーフを水彩絵具で描く際の技法や注意点を実践的に学びます。
 また、水彩絵の具に至る前のデッサンもていねいに行ない、基礎的な構成力や形態把握力の向上も目指します。
 静物を丁寧に観察し描くことで、受講者の審美眼が向上し、教育現場での美的感性を育む一助となればと考えています

http://www.pref.osaka.jp/attach/5171/00117195/h25-2s.xls

 会場には大ぜいのお客さまで混雑していましたが、絵と向き合っていますと、そんな雑踏が耳に入らず、自分の声が聴こえてくる、と言います。
 絵の風景が、絵の静物が、ひそやかに発している音が聴こえてくる、と言います。
 ちょっとだけ芸術家になったようなヤッホー君。
 いやいや、その声や音を表現する手立てをもたないヤッホー君。
 深い溜め息をついて、肩をまた落として、会場を後にしました。
 春の空に雲が急ぎ足で通りすぎていくようになり、こりゃあ、雨でも降られたらタイヘンだわい、春雨ではなさそうな気配、と現実にたち戻って、イーチャリで家路を急いだ、と言います。

posted by fom_club at 12:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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