2013年04月04日

春の院展

 昨日の4月3日が第85回選抜高校野球大会の最終日。
 決勝は、浦和学院(埼玉)と済美(愛媛)との試合となり、浦和学院が17-1で5連投の二年生エース、安楽君を打ち下し、春夏通じての初優勝を飾った結果となりました。
 この済美高校は、2004年に初出場し、そして甲子園で初優勝したこともある野球の強い高校ですが、美術科も設けてあります:

日本を代表する日本画の作家たちが絵画の魅力を伝える「出前事業」が昨年の2012年9月5日済美高校であり、美術科の生徒102人が参加しました。
 5日に松山市内で始まった第67回春の院展にあわせて行われた授業では、日本美術院の松尾敏男理事長らが明治時代から脈絡と続く日本美術院の歴史や院展作品などを紹介しました。
 また、今展の初入選作品に済美卒業生の赤松美希さんの「春へ囁く」が選ばれ、松尾理事長は「まだ表現に荒っぽさはあるが初々しく、美しさとは何かが感覚的に分かっている」と絵を表しました

(済美高校公式サイト)
http://www.saibi.ac.jp/110topics/news/030_20120907demae/index_demae.html

 今日の4月4日、とうとうヤッホー君はイーチャリの続きで、「日本橋三越本店」へ。
 本館7階ギャラリーで開かれている第68回春の院展を鑑賞しに行ってきたのであります。
 だって、今展にも済美高校出身の赤松美希さんの作品「残香」が選ばれ、展示ゾーンL(第ニ会場)に飾られてあるのです。

 ゆっくりゆったりゆるゆる、こころをすべて開放させて、絵と会話をしてきたヤッホー君。
 そんなヤッホー君のこころに響いてきた絵が14点もありました(出品総点数は331点)。
 もう一度回って、そのなかから今日の、と申しますのも明日になると違うでしょうし、今日のこころがもっとも動いた作品をひとつだけ選ばさせていただきました。 
 展示が終わって販売関連コーナーに回り、あるかな?と思いきや、絵葉書がありましたので100円で一枚購入。
 それが日本美術院同人、西田俊英「晨明」でした。

朝まだき薄闇のなか、冷たい釧路川の浅瀬のねぐらからタンチョウヅルたちの一日が動き出す。
 やがて朝もやが朝日に輝き、餌を求め羽ばたいていく。
 厳しい自然のなかで、家族や仲間と寄り添い、生きている姿は、美しくも強く、気高い

(第68回春の院展 同人出品作品解説)

 西田俊英先生は、1953年三重県伊勢市出身。武蔵野美術大学教授。日本美術院同人・評議員。
 さすが日本画家の先生、とってもすばらしい、きれいな公式サイトがありますのでご覧下さい。下↓:
http://www.nishida-shunei.com/

『若き頃、度々展覧会や画廊巡りをされる研究熱心な故塩出英雄先生にお伴させていただいた折、又院展の落選の通知を受けた反省に伺った時など、二人とも黙りがちであった。
 私が思い巡らし、しかし何も言えずにいると、師はポツンと「絵が澄み切っているといいね」と、一言。
 そのような経験が多々あった。
 後に思えば、それを理解するには何年も要する、生涯を通じての宿題のようなものだった。
 そしてまた、沈黙が続く。
 ただ、その無言がとても深いのだ。
 若造であった私はその時、こういう大人になりたいと思った。
 喋らずとも教えることのできる人に…』

(我が師、稀有の画人 塩出英雄先生)
http://nihonbijutsuin.or.jp/colum/nishida_shunei.html

高校までは油絵ばかり描いており、情報もなく、日本画というと光琳や宗達の古典イメージしかなく、入学後、初めて現代の日本画に触れ、衝撃を受けたのが奥村土牛先生の回顧展の作品でした。
 それ以来、もし公募展に出品できるなら院展に…、という憧れがあったので、大それた気持ちと嬉しさ半分で出品し、思いがけず初出品、初入選という奇跡のような偶然が起こりました。
 会場で塩出先生にお会いして、褒めてくださるかな?とご挨拶をしたのですが、先生は「そうか、入ってしまったのか… 入ってしまったら仕方ない。続けるんだぞ」と。
 その時はきょとんとした私でしたが、今ではよく分かります

(初入選の思い出)
http://nihonbijutsuin.or.jp/colum/nishida_shunei2.html

posted by fom_club at 19:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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