2011年08月05日

法定線量

 いまうわさの九州電力。
 山歩クラブのムカシの仲間の息子さんがその会社にいて、大分、羽振りの良い暮らしぶりのようすを聞かされましたが、そりゃあ競争のない独占会社ですから、外車に乗っていようと高級住宅街にお住まいでも、ありうるでしょう。この会社の公式サイトにはこんな記述が:

『放射線業務従事者が実際に受けている被ばく線量は、2006年度実績で平均0.9ミリシーベルトであり、法定線量限度の年間50ミリシーベルトを大きく下回っています。
…原子力発電所周辺の人が受ける放射線量は、年間0.001ミリシーベルト未満で、法定線量限度の年間1ミリシーベルト及び原子力安全委員会が定める目標値の年間0.05ミリシーベルトを大きく下回っています』

http://www.kyuden.co.jp/environment_booklet_action-report07_nuclear_keep_radiation.html

 で、あの九電でないトウデンフクシマダイイチゲンパツジコの後、どんな事態であったのか、と思いましたが、毎日新聞では7月25日月曜日に特集記事を組んでいましたのでご紹介:

『菅直人首相が視察のため作業拠点の「免震重要棟」に現れたのは、その日12日の朝。
 原発の「頭脳」に当たる中央制御室にいた若手社員(21)は、同僚たちが首相に「何やってんだ。何とかしろ」と怒鳴り散らされたと聞いた。
 「俺たちに、ここで死ねっていうことか」…

 14日午後、厚労省の金子順一労働基準局長に官邸から電話が入った。
 「福島第1原発の状況が厳しい。今の緊急作業の現場からすると、100ミリシーベルトでは(作業が)難しいという話がある。関係省庁で話をして急いで結論を出してほしい」。
 加えて「国際放射線防護委員会(ICRP)の国際基準では、緊急作業の場合には条件付きながら500ミリシーベルトまでは許容される」とも伝えられた。
 事故収束を優先させたい原子力安全・保安院に対し、厚労省の高崎真一計画課長は「労働者は使い捨ての機械ではない。死にに行け、とは言えない」との思いで臨んだ。
 そのさなか、金子局長の元へ1人の女性課長が訪れ、こう報告した。
 「小さな子を抱えた人たちが東京駅から西の方へ続々と出発しています」。
 事故対応は急を要していた。

 そして、労働環境が一向に改善されない中、海江田万里経産相が4月9日、第1原発視察に訪れた。
 免震重要棟で作業員を激励し、雨の中、バスから1〜4号機を見て回った。
 滞在時間約40分。
 下請け会社の工事課長で福島県富岡町出身の男性(41)は怒りを押し殺した。
 「何で現場をきちんと見ないのか。視察に来たら、同じ装備で動いてみろ。味のしない乾パンをぼりぼり食べてみろ」』

(検証・大震災: 福島第1原発事故、収束作業 覚悟の苦闘、黙々と続く)
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/verification/news/20110725ddm010040007000c.html
 
 0.9ミリシーベルトとか1ミリシーベルトとかの話のときに、500ミリシーベルトまでは…、うんぬんかんぬん、あーめんらーめんひやそーめん、なにがなになやらさっぱりわからないヤッホー君、ここはモウ一度原点に、と昨日の日記に綴った1994年、磐田労基署の「労災認定」を調べることにしました:

『中部電力浜岡原子力発電所(静岡県浜岡町)で作業していた嶋橋伸之さん=当時(29)=が慢性骨髄性白血病で亡くなって間もない1991年末。
 両親は会社側と一通の覚書を結んだ。
 「労災補償」に見合う金額として弔慰金3000万円を支払うことで、嶋橋さんの死に関して異議を述べず、一切の請求はしない、というものだった。

 ところが、両親は1993年5月、息子の死は原発内での作業中に被曝したためだ、として、磐田労働基準監督署(同県磐田市)に労災認定を申請した。
 嶋橋さんの母美智子さん(62)は、語気を強める。

 「労災を申請しないよう会社に説得された。お金は受け取りましたが、放射線管理手帳はなかなか返ってこないし、しかも手帳は訂正だらけ。あの子に落ち度があったのか、それとも病気は仕事のせいだったのかはっきりさせたくて…」』

(『中国新聞』2000年3月25日付け特集「被爆と人間」第3部 ある原発作業員の死 50.63ミリシーベルト、繰り返します、50.63ミリシーベルトの被ばく線量で白血病死)
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/00abom/ningen/000325.html

 ん? 50.63ミリシーベルト?昨日は6ミリシーベルトとか言っちゃあいませんでしたかあ…、うんぬんかんぬん、あーめんらーめんひやそーめん、なにがなになやらさっぱりわからないヤッホー君、モウ少し先を読みますと:

放射線被ばく者に対する白血病の労災認定基準は、1976年に労働基準局長通達として出された。
 @ 相当量の被ばく
 A 被ばく開始後少なくとも1年を超える期間を経ての発病
 B 骨髄性白血病またはリンパ性白血病であること
の三要件を定めている。
 相当量の被ばくは「5ミリシーベルト×従事年数」と解説で明記している。
 嶋橋さんの場合、被ばくの相当量は約44ミリシーベルトとなり、約6ミリシーベルト上回っていた


posted by fom_club at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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