2011年08月02日

ほほえむ明日

−−聞き手:毎日新聞、広岩近広)原爆詩を朗読するきっかけは、胎内被爆した女性を演じたNHKテレビ「夢千代日記」(脚本早坂暁さん、1981年、今から30年も前のことですね)を通じて知り合った被爆者団体からの依頼だったとか

吉永さん 東京の小さな教会で開かれた平和を願う集会で朗読しました。いただいた20編の原爆詩は初めて目を通す作品が大半でしたが、どの詩にも耐えがたい悲しみのなかで、それでも必死に生きようとする人間の心の叫びが描かれていました。読んでいくうちに胸が締めつけられ、詩の重さを全身で受け止めようと懸命だったことを覚えています。1986年の夏でした。

−−朗読活動をライフワークにすえられたのは、原爆をテーマにした映画やテレビドラマの主人公を演じるなかで、その役を超えて吉永さん自身が突き動かされたからでしょうか。

吉永さん 私が21歳のときに「愛と死の記録」(日活、蔵原惟繕監督、1966年、今から45年も前のことですね)の撮影で、まだ原爆のつめ跡が残っている広島に行きました。恋人が原爆症で亡くなり、私が演じた和江は初七日に彼の後を追って死にます。大江健三郎さんの「ヒロシマ・ノート」に出てくる実話の映画化でもあり、原爆病院のロケで笑うシーンがあったのですが、和江にひきつけられた私は悲しさがつのって、とても笑えませんでした。一方で、我を忘れて涙がとまらなかったシーンもあります。
 夢千代についても、演じていて胸が熱くなりました。いつしか私の心に、核兵器が二度と使用されないようにと祈る気持ちが生まれ、原爆詩の朗読を続けているのだと思います。


−−ところで映画の「夢千代日記」では、浦山桐郎監督が夢千代に「ピカが憎い」と言わせようとしたとき、吉永さんは譲らずに「ピカが怖い」で押し通したそうですね。

吉永さん 監督を苦しめてつらかったのですが、「キューポラのある街」(日活映画、1962年、今から49年も前のことですね)から信頼していた監督だったので自分の意見を言えたのです。夢千代の性格から「憎い」ではなく「怖い」だと思いました。

−−夢千代もそうですが、元気に過ごしていた被爆者にある日突然、白血病などを引き起こすのが原爆放射線の怖さです。

吉永さん 白血病になった夢千代は、目に見えない傷、死への恐怖をかかえて生き、そして亡くなります。演じるなかで、私は夢千代と化していました。
(毎日新聞、2010年6月28日、大阪夕刊)

 1985(昭和60)年、今から26年も前のことですね、6月8日封切りの東映映画『夢千代日記』(浦山桐郎監督、早坂暁脚本、助演に北大路欣也、名取祐子、田中好子など)。予告編が見られます、下↓参照:
http://www.youtube.com/watch?v=P0Nge6Mpk1c&feature=player_embedded

 その翌年の夏から吉永小百合を原爆詩の朗読をしていますが、7月31日の日曜日、広島市中区の広島国際会議場ではっきり「原子力発電所がなくなってほしい」と訴えました。

 大月みやこ(1946年、大阪府八尾市出身、65歳)の歌もありますので、今日は、その歌声で「ヤッホー日記」、ごめんなさい、「夢日記」を閉めましょうか。
http://www.youtube.com/watch?v=DA7Iv6GS3b4&feature=related

大月みやこは、
新宿コマ劇場では、1989年から18年間、毎年1カ月公演をやらせていただきました。96年には有名な「夢千代日記」をやらせていただきました。山陰の湯村温泉の芸者、夢千代さんが主人公です。広島の原爆の時にお母さんのお腹の中にいて、残念ながら白血病になってしまう。でも、「限りある命ならなおさら出会いを大切に」と、その周りの人たちに心広く、慈悲深く接した素晴らしい女性の物語でした。
 実はこの時期、私の母が病気で倒れて寝たきりになって、多くの方に助けていただきました。お芝居をしながら、母の看病ができない寂しさも感じましたが、介護の方々が優しく接してくださり力づけられた思い出があるんです

http://www.zakzak.co.jp/gei/200812/g2008122714_all.html

 山歩クラブでは、7月30日土曜日、いまは取り壊されてない「新宿コマ劇場」の裏にあるいつものさしみ居酒屋「花車」(Tel 3207-4925)で、夏山合宿山行の結団式を執り行なっていました。

posted by fom_club at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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